○○エキス 危険性 さまざまな濃縮されたエキスに潜む不安
○○エキス 危険性 さまざまな濃縮されたエキスに潜む不安はどのようなところにあるのでしょうか。アミノ酸(化学調味料)、たんばく加水分解物、エキスの3つが表示されているものは避けます。また、○○エキスの表示がある健康食品は、製造方法をよく確認することが大切です。
原料を濃縮するから「危険性も濃縮」されてしまうのか?
チキンエキス、ほたてエキス、シジミエキスなど、食品の原材料表示を見ると、たくさんの「エキス」を目にします。。最近、エキスを加えた食品が増えています。
実は「エキス」の定義は食品衛生法では定められていません。業界で自主基準を定めているのですが、それも「食品に風味を付与する」ものとしているだけです。
クズ肉や魚の内臓、野菜クズなどを原料とし、濃縮、抽出、酵素処理などの方法で作られますが、製造法、品質などに厳しい基準は特に設けていません。
このエキスと、たんばく加水分解物、化学調味料(アミノ酸)の3つがあれば、どんな味でも作り出せることから、これらは食品業界で「3種の神器」と言われています。
ちなみにたんばく加水分解物は、動物性、植物性由来のたんばく質を、塩酸や水酸化ナトリウム、酵素で分解したものです。いわゆる「うまみ成分」ですが、それ自体は味もなく食べられた代物ではありません。そこでエキスと化学調味料が一緒に使われるのです。
エキスの安全性については、BSE の発生以降、大きな問題になっています。牛由来のエキスは特定危険部位(頭部、脊髄、小腸の一部)を原料としているからです。
食品メーカーは牛由来エキスの使用をやめたと言いますが、エキスはほとんどが輸入ものなだけに不安が残るのは当然です。
また、エキスは原料を「濃縮」して作るため、もともとの原料が汚染されていればなまり危険性は増します。シジミエキスからは以前、鉛、ヒ素が検出されているのです。
エキスは多くの加工食品に使われているにもかかわらず、ほとんど野放し同然なのです。
ペットフードにも添加されている ○○エキス
ドッグフードの原料には、「〇〇エキス」と書かれていることがあります。例えば、この記事で扱う「チキンエキス」もそうですし、ほかにも「ポークエキス」などがあてはまります。
そして、「〇〇エキス」と書かれているとなんとなく良さそうに見えますが、その印象は間違っています。「〇〇エキス」にはたいてい粗悪な原料が用いられています。
「〇〇エキス」はあいまいな表現ですが、きちんとした原料が用いられていれば、きちんと具体的に書くはずです。良くない原料を用いているからあいまいにしか表記できないのです。
そして、「〇〇エキス」は動物で人が食べられない部分を粉砕して加工したものです。他に「〇〇粉」「〇〇パウダー」「〇〇ミール」などと表記されることもあります。
チキンエキスとは、一般的には精肉を加工する過程でできる残りカスを濃縮したものです。チキンという名前がついているくらいなので、もちろん鶏からできています。
具体的には、「肉」という名称が含まれていない限り、鶏の羽毛、骨、脂肪などから作られていると思われます。
そして、たんぱく質を分解してアミノ酸やペプチドなどのうま味成分だけを抽出しているため、鶏由来の風味やコクなどがしっかりと残っています。
また、「名古屋コーチンエキス」などのように、特定の地鶏だけを原料に作られたチキンエキスも存在します。
ちなみに、チキンエキスを抽出する方法には熱水抽出、アルコール抽出、微生物による分解、酵素による分解などさまざまなものがあります。
そして、チキンエキスは香りによって食いつきを良くするために添加されるので、栄養的な価値はほとんどありません。
しかし、アレルギーのリスクは比較的低いでしょう。なぜなら、アレルギーはたんぱく質に対して出やすいのですが、チキンエキスのたんぱく質は分解されてアミノ酸になっているからです。
エキス 購入時の注意点
アミノ酸(化学調味料)、たんばく加水分解物、エキスの3つが表示されているものは避けます。また、「●●エキス」の表示がある健康食品は、製造方法をよく確認することが大切です。割高になりますが、原材料は無添加、そしてできれば国産のものが安心です。
信頼のおけるエキスも多数ある
たとえば、血糖値や血圧を調整する作用がある 発酵黒豆エキス などはすべて無添加でつくられており、信頼のおけるエキスです。製造方法にもこだわりがあり信頼できます。発酵黒豆エキスは 1日おちょこ1杯で効果があるというとても優れたものです。老舗でつくられています。
また、川端の松葉エキスは、白髪対策に非常に人気の高いエキスですが、奥深い山渓に自生する赤松の葉を湧き水で煮出した煮汁だけをトロトロと30時間余り煮詰めて作った松葉エキスです。
18種類のアミノ酸類を始め、鉄、カルシウム、カリウム、マグネシウムやポリフェノールの一種であるケルセチン、松ヤニ特有の成分であるテルペン類も含まれています。こちらも安心して飲めるエキスです。
松葉に含まれる主な成分は、テルペン類、クエルセチン、ビタミンC 、クロロフィル、食物絨維などです。テルペン類とは精油成分(芳香性の揮発油)で、松ヤニの青臭さのもとになっているもの。これには血管を拡張させ、血管の内側に付着したコレステロールや中性脂肪を取り除く働きがあります。血流もよくして、動脈硬化の予防に役立ちます。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません