注意したい食品添加物

  • パン(保存料/ソルビン酸カリウム)
  • 中華麺/カップ麺(リン酸塩)
  • 中華麺/生面(リン酸塩)
  • ソーセージ(保存料/ソルビン酸カリウム・発色剤(亜硝酸塩)・着色料/亜硝酸塩・着色料/赤106合)リン酸塩
  • かまぼこ(保存料/ソルビン酸カリウム・重合リン酸塩・着色料/赤102号)
  • 漬け物(甘味料/サッカリンナトリウム・着色料/黄色4号、赤106号)・保存料/ソルビン酸カリウム)
  • 佃煮(保存料/ソルビン酸カリウム)
  • 清涼飲料水(保存料/パラオキシ安息香酸ナトリウム・着色料/黄4号、赤106号)

肝臓のためにも食品添加物の多い加工食品を避けることが必要です。


保冷剤の危険物質

戦後まもない頃は甘味料として使われていたことも

産地直送の生鮮食品を宅配便で輸送するとき、低温を保つため塩化ビニルなどの袋に入った保冷剤が同梱されます。
紙おむつに使われる高吸水性樹脂に水を含ませたものですが、凝固点を下げるためにエチレングリコールなどが加えられています。いわゆるゲル化タイプの保冷剤と呼ばれるもので、氷まくらがわりに商品化したものもあります。

エチレングリコール

アルコールのヒドロキシル基(-OH) が一つのものを一価アルコール( エタノールやメタノールなど)、二つのものを二価アルコールといいます。
エチレングリコールは代表的な二価アルコールで、ポリエステル繊維の原料としても重要なものです。水と容易に混ぎるうえ沸点が高いので(常温で揮発しない)、自動車エンジンの冷却水の氷点温度を下げるための不凍液としても用いられています。

毒性は、甘い味がするので砂糖が不足していた戦後まもないころ、甘味料として出回ったこともあります。しかし、エチレングリコールには毒性があり、飲むと吐き気や腹痛、量によっては痙攣、心不全などを起こし、重症の場合は中毒死する危険性もあります。
フリーザーにしまいこんだ保冷剤を氷菓などと間違えないような注意が必要です。

低カロリー甘味料は安全か?

天然甘味料だから安全というのは誤り

砂糖が昔ほど高価なものではなくなった現在では、料理や菓子、ジュース類に加えられる砂糖の過剰摂取のほうが間遠になり、先進国においては低カロリー甘味料の需要が高まっています。
低カロリー甘味料は天然系のものと合成系のものに大別されます。しかし、天然系の甘味料だから必ずしも安全というわけではありません。不純物の含まれる低純度のものは、消化器障害や内臓障害を起こすことが報告されているからです。主な低カロリー天然甘味料および合成甘味料としては次のようなものがあります。

低カロリー天然甘味料

ステビア

熱帯アメリカに分布するキク科の植物ステビアから採った甘味料。その成分であるステビアサイドの甘みはショ糖の200倍。ノンカロリーということで清涼飲料水や菓子類に多用されています。

カンゾウ(甘草)

多量摂取で循環器系の障害、内臓障害が現われることが報告されています。変異原性の疑いももたれています。

合成甘味料

サッカリン、サッカリンナトリウム

トルエンを原料として化学的に合成される甘味料。ショ糖の500倍の甘味をもつため、戦後の砂糖不足の時代に多用されました。毒性は、発ガン性が指摘されて一時期使用が禁止されましたが、すぐれた代替物がないためすぐに再び認可され、糖尿病食などに利用されています。(低純度のものが危険で、高純度のものは安全ともいわれます)

アスパルテーム

アミノ酸が3個つながったペプチド。甘みはショ糖の200倍です。サッカリンにかわり、清涼飲料水、アイスクリーム、菓子類などに使われています。
毒性は、動物実験で白血球の減少、カルシウムの排泄量の促進による骨格異常がみられるほか、発ガン性があることが確認されています。また、フェニルケトン尿症(必須アミノ酸フェニルアラニンの代謝がうまくいかない病気)の新生児が摂取すると、脳に障害を起こす危険性があります。

ソルビトール(D-ソルビット)

海藻類やナナカマドの果汁などに含まれる糖アルコール。甘味料としては天然原料から製造される半合成品が使われます。甘みはショ糖の60% で、菓子類、菓子パン、ハム・ソーセージ、練り歯磨きなどに添加されます。
毒性は、ほとんど無害とみられていますが、大量摂取では下痢などの症状が現われることが報告されています。

危険がいっぱいの健康食品・自然食品

死者も出したゲルマニウム入り健康食品

ふだんの食事に加工食品やコピー食品の占める割合が増加するにつれ、いわゆる健康・自然食品への関心も高まってきました。
健康・自然食品は典型的なすきま商品です。法的には食品扱いなので薬効はうたえない反面、健康面での有効性をすべて否定することもできないからです。
現在、健康食品と称した商品だけでも、2000種類を超えるといわれています。なかには成分表示がなかったり、効能を誇大広告していると思われるものも少なくはなく、また発ガン怪物質を含む健康食品が販売されていることが問題になったこともあります。
ダイエットできる自然食品、アトピー性皮膚炎、アレルギー、成人病、はては万病に効く健康食品などという宣伝文旬は、まず疑ってかかったほうがよいのです。1980年前後には、ガンや高血圧、糖尿病などに効くと称したゲルマニウム入りの健康食品により、急性腎不全などを起こして死者を含む中毒患者が出たこともあります。

こうした誇大広告はもとより(薬効をうたうこと自体が薬事法違反)、ホルモン剤や抗炎症薬のインドメタシンなど、各種医薬品がひそかに混入されて摘発される事件はあとを断ちません。
とりわけホルモン剤は人体の微妙なホメオスタシスに影響を与えるため、この種の自然食品・健康食品の使用で、アレルギーが現われたり、健康バランスが崩れてしまうことも多いのです。
顕著な体調変化を誘発して、あたかも効き目があったと思わせるのが販売者側の手口です。このため、業界団体である日本健康栄養食品協会により、基進丁に合格した商品に健康食品の認定マークが付けられるようになりました。しかし、長らく野放し状態であったために、健康・自然食品の実態は正確に把握されていません。

健康維持・増進タイプ

ローヤルゼリー、小麦胚芽、健康茶、民間薬など。

安全・健康・自然志向タイプ

無添加純正食品、無農薬・有機栽培野菜、自然塩、栄養ドリンク、スポーツドリンク、ミネラルウォーター、ダイエット食品など。

栄養補助タイプ

現代人の食生活に不足しがちな栄養を補うのが目的。小麦胚芽油、プロテインなど。

健康・自然食品の安全

成分を高濃度に抽出したもの(エキス剤など) は不純物によるとみられる障害が顕著に現われたりするので、過敏体質、アレルギー体質の人はとくに注意が必要です。
ひそかに混入された医薬品その他の化学物質は、専門機関で分析してみないかぎりはっきりと分かりません。

化学調味料の危険性

通常の使い方では問題なし

日本の伝統的なダシ材料である昆布について研究した池田氏は、そのうま味成分がグルタミン酸であることを突き止めて、1908年に製造特許を取得しました。これを商品化したのが初の化学調味料である「味の素」(主成分はL-グルタミン酸ナトリウム)です。
昆布のうま味成分であるグルタミン酸ナトリウムはL型で、D 型のほうはうま味を感じません。コンプのうま味成分であるL- グルタミン酸ナトリウムに続いて、その後、貝類のうま味成分であるコハク酸、カツオ節のうま味成分であるイノシン酸、シイタケのうま味成分であるグアニル酸も抽出されました。イノシン酸、グアニル酸は核酸を構成するヌクレオチド(有機塩基と糖が結合したヌクレオシドの糖の部分にリン酸基が結合した化合物) であるため、核酸系うま味料と呼ばれます。

面白いことにL-グルタミン酸ナトリウムにこれら核酸系うま味調味料を少量加えると、相乗効果によってうま味が格段にアップします。このため、現在、市販されている化学調味料のほとんどは複合調味料になっています。L-グルタミン酸ナトリウムが安価に大量生産されるようになったのは、微生物を利用したアミノ酸発酵の技術が確立された1956年以降のことで、1969年ごろに生産量はピークに達しました。ただし、多量の摂取は人体に悪影響を及ぼします。

L-グルタミン酸ナトリウム

通常の使い方ではほとんど毒性は現われませんが、過剰に摂取した場合は、頭痛や吐き気などの作用を起こすといわれます。
かつてアメリカで中華料理店の料理に含まれていた大量のL-グルタミン酸ナトリウムにより、首や腕のしびれ、灼熱感が現われるという異常症状が問題になりました(中華料理症候群と呼ばれました)。アレルギー体質の人は摂取量に注意したほうがよいでしょう。1日の摂取許容量は成人で6グラムといわれます。

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食品添加物とどう向き合うか

食品添加物とは食品衛生法において、食品の製造過程で、または食品の加工もしくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用するものと定められ、厚生大臣の諮問機関である食品衛生調査会で使用が許可された物質です。
厚生労働省で定めらている食品添加物はこちらです。

かつては天然原料から製造された添加物については食品とみなされ、化学合成されたもののみが「食品添加物」として扱われてきましたが、1995年以降は、天然添加物も合成添加物と同様の規制を受けています。現在、合成添加物として350点、合成以外の添加物として約1000点があります。食品添加物の毒性については専門機開において、一般毒性(急性毒性、慢性毒性など) と特殊毒性(発ガン性、催奇形性、染色体異常を起こす変異原性など) が調べられますが、とくに慢性毒性や特殊毒性については動物実験による短期間の検査では完全に分かるものではありません。
生体に対して何らかの生理作用をもつ物質は、必ず副作用ももっています。絶対に安全無害な食品添加物というのはありません。したがって、ある食品に偏らないバランスのとれた食生活を心がけることが大切です。

加齢により症状が変化するアトピー性皮膚炎

成長とともに変わる

アトピーとは場所という意味のギリシャ語のトポスに、反対を表わす接頭辞のアをつ
けたもので、「場違いな・奇妙な」という意味をもちます。
成長とともに発症の場所や型を変えながら全身を転々とする(これはアレルギーマーチと呼ばれます) タイプのある種のアレルギー症状に対して、1923年に提唱された概念です。アトピーにおいては、ぜんそくや消化管アレルギーなどもみられますが、最も特徴的なのは、湿疹、かぶれ、かゆみなどの皮膚炎です。このため、1928年ごろにアトピー性皮膚炎という病名が生まれました。現在ではアトピーといえば、もっぱらこのアトピー性皮膚炎を指すよう
になっています。
アトピー性皮膚炎は、かつては乳幼児の病気と思われていましたが、現在は小・中・
高校生、成人にまで広がり、就職や縁談に支障をきたすというような深刻な問題まで引
き起こしています。
就職した際にストレスからそれまでアトピーのアの字も知らなかった人が症状に悩まされるケースもあります。

症状の変化

  • 乳幼児期(生後2二カ月~2歳)…赤い湿潤型湿疹(かきむしると休液がにじみ出る) が顔面や頭部に現われ、やがて全身に広がっていきます。改善しても皮膚にナシの果実の肌のようなプツブツが残ることもあります。
  • 小児期(3~12歳)…発疹は乾燥型となりますが、ひじの内側やひぎの裏などにかゆい発疹が現われます。
  • 思春期~成人期(12歳~)…かゆみを伴う発疹がときどき繰り返され、やがて皮膚が肥厚して苔癬化していきます。

食品、ダニ、ホコリ、花粉、洗剤など原因物質は多数

同じアレルギーである接触性皮膚炎は原因がはっきりしていますが、アトピー性皮膚炎は複雑な因子がからんでおり、以前は原因不明とされていました。
しかし、近年ではアレルゲンになると思われる食品、ダニ、ホコリ、花粉、洗剤などを身の回りから避けることで、かなり症状が改善することが分かりました。つまり、アトピー性皮膚炎の発症の引き金は多数あり、どれが原因かを特定することは困難ではあるものの、引き金となる因子を除去することはかなり有効なわけです。
また、乳幼児の場合は牛乳、卵、大豆による食品アレルギーが目立ちますが、2歳をすぎるとダニアレルギーが多くなることも判明しています。

成人においても、花粉症とも考えられず、食事療法を続けてもなお軽快しないアトピー性皮膚炎の多くはダニが関係しているといわれます。ただ、ダニアレルギーはダニに刺されることによるものではなく(家庭にいるダニのほとんどは人を刺しません)、ダニの糞や死骸の破片がアレルゲンとなることによるものです。
布団などの場合には、ダニ退治に機能を絞った布団乾燥機も多数販売されていますのでおすすめです。

アトピー性皮膚炎の原因となる主なアレルゲン

〔食物〕
牛乳、卵、大豆、魚介類、肉類、米、小麦、ソバなど。各種添加物や残留農薬を含む加工食品。
〔動物〕
犬、猫、ウサギの毛やフケ、小鳥の羽や糞、ダニの糞や死骸の破片。また、ノミとり粉などのペット用薬剤
〔植物〕
スギ、ブタクサ、カモガヤ、ヨモギ、カナムグラ、バラ、イチゴ、マツなどの花粉
〔微生物〕
ブドウ球菌などの細菌類。アスペルギス、アルテリナリア、カンジダなどのカビ類
〔金属〕
ニッケル、クロム、コバルト、水銀、カドミウムなど。また、これらを微量に含む装着用貴金属製品
〔日用品〕
ホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物(合板、接着剤、新建材、家具など)、染毛剤(ヘアダイ)、ゴム製品、皮膚接触するプラスチック類、化粧品、シャンプー、リンス、セッケン、蚊取り線香、殺虫スプレーなど
〔農薬・医薬品〕
園芸用農薬、自アリ駆除剤、各種医薬品(抗生物質、ピリン剤、サルファ剤、ホルモン剤)

バスタイムの過ごし方も注意

人気のアロマも正しい知識で

温泉浴はその温熱作用とともに、含まれる可溶性無機物質による化学作用によって、疲労回復や病気療養に効果があり、日本では古くから民間療法として利用されています。昭和五十四年の温泉法の改正により規定の一九種類の成分が含まれれば、すべて温泉と呼ばれるようになりました。
温泉には単純温泉、硫黄泉、豆炭酸土類泉・重曹泉、炭酸泉、塩類泉、放射能泉など9種頬の泉質がありますが、温泉の化学作用は、病気の種類によっては、好ましくない効果をもたらすこともあります。たとえば、あまり害がないと思われる単純温泉(適応症としては、不眠症、ヒステリー、神経痛など) でも、重症心臓病、高血圧症、興奮性神経症などは禁忌症となっていて、入るのは避けたほうがよいといわれます。
一方、これら温泉の溶解成分に似せてつくられたのが入浴剤ですが、最近では精油(揮発性植物油) や香料の芳香によって気分を落ち着かせるアロマセラピー的効果をねらった入浴剤も人気を得ています。しかし、いずれも化学物質を主成分としていることに違いはありません。化学物質に過敏な人は、使用に注意が必要です。

正しい方法でアロマを使えば効果はありますのでこちらから正しい方法、知識を。

  • イオウ製剤…硫黄泉に似せた伝統的な入浴剤で、イオウ、生石灰、硫化カリウ
    ムなどが主成分。有毒成分は、いずれも軽口摂取すると、イオウが胃酸と反応して有毒な硫化水素を発生するので、決して飲んではいけません。幼児や痴呆性老人が誤食するとかなり危険です。
  • バスソルト…硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどに生薬などを加えたもの。色鮮やかなものが多いのが特徴ですが、これらには有毒のタール色素が使われているものがあります。
  • バスオイル…サフラワー油、オリーブ油などの精油成分に、香料、色素などを加えたもの。精油には皮膚や感覚器に刺激を与えて心身をリラクッスさせる作用があります。界面活性剤や有害なタール色素が添加されているものもあり、やはり飲んではいけません。合成香料が苦手な人も使わないほうがよいでしょう。

染毛剤は猛毒物質が含まれることも

流行の茶髪もよく考えて!

広く化粧品に含まれる染毛剤(ヘアダイ)は、化粧品(薬事法においては医薬部外品) の中でもきわめて危険な化学物質です。
かつて毛染めといえばもっぱら中高年の白髪染めを指しましたが、現在では「茶髪(ちゃばつ)」の流行などもあって、若者層にまで使われるようになりました
。髪全体を染める染毛剤のほか、部分的に簡単に染められるヘアカラー、ヘアマニキュアなどもありますが、主成分は強い毒性をもつものも多く、使用によって各種のアレルギー症状が現われることもあるので、過敏体質の人はとくに注意が必要です。
代表的な合成染毛剤であるバラフェニレンジアミン動物実験による半数致死量は、経口摂取で体重一キログラムあたり約80mg。これは成人ではスプーン一杯ほどの分量にあたり、劇毒~猛毒物質に属します。バラフェニレンジアミンやオルトフェニレンジアミン、アミノフェノールなどのアニリン誘導体は、アゾ染料(最も種類が多い合成染料) の原料となる化学物質です。化学染毛剤の歴史は、19世紀ドイツのエールリッヒが、アニリン誘導体であるアニリン色素による病原菌の染色を発見したことから始まりました。病原菌を染色するとは、病原菌とアニリン色素が化学的に結合することであり、またアニリン色素の毒性によってその病原菌が死滅することをさじ意味します。
それと同様にアニリン誘導体は血液細胞である赤血球とも結合し、赤血球の正常な酸素運搬機能を阻害するメトヘモグロビン血症を起こすことでも知られます。

  • アニリン誘導体…皮膚への付着による発疹、アレルギー性皮膚炎、吸入による気管支ぜんそく、またメトヘモグロビン血症を起こし、多くに発ガン性が報告されています。
  • ピロガロール…古くから白髪染めに用いられた没食子酸から誘導される化学物質。ブルーブラックインクの原料。毛皮や羊毛の染色にも用いられます。皮膚や粘膜への強い刺激作用があり、アレルギー性の発疹や皮膚炎のほか、色素沈着などを起こします。また、皮膚から体内に吸収され、しばしば致死的な肝・腎臓障害を起こします。
  • ヒドロキノン…写真現像剤や化学反応試薬としても使われる。皮膚や粘膜への強い刺激作用とともに発ガン性があります。

トラブル多発の化粧品

昔から使用していても安全とはいえない

男性は、化粧品の臭いを不快に思う人は多いのですが、実は、女性でも化粧品の匂いが嫌いという人は多くいます。化粧品は多くの化学物質を含みます。いったい何が主成分か分からないものが多く、香水にいたっては微量成分が企業秘密とされているものもあるほどです。

かつて、おしろいとして使われた鉛白(塩基性炭酸鉛) による鉛中毒が存在したように、苦の化粧品がまったく安全だったわけではありません。
しかし、アレルギー性皮膚炎をはじめとする皮膚のトラブルは、現代の化粧品で起きている特徴的な現象です。
化粧品に含まれる化学物質には、化学物質過敏症を誘発する原因物質も多数含まれると考えられます。個人差もあるのでそれを特定することはきわめて困難ですが、動物実験によってはっきりと発ガン性が報告されているものもたくさんあります。
現代の化粧品は薬事法において規制されています。染毛剤や脱毛剤は、化粧品と一緒に売られていますが、これらは医薬部外品(人体に対する作用が緩和である薬品およびこれらに準ずる薬品) として区別されています。もちろん、医薬部外品だから安全というわけではなく、かえって危険な化学物質を含む例もあり、安易な使用はつつしまねばなりません。

UV化粧品の危険度

高度成長期以降、新聞・雑誌、ラジオ、テレビなどの媒体を使った広告宣伝により、化粧品が大衆消費材となってからは、アレルギー性皮膚炎、刺激性皮膚炎、色素沈着型化粧品皮膚炎( いわゆる黒皮症) など、さまぎまな皮膚へのトラブルが多発しました。
このため、1982年からは、厚生大臣の指定する成分を含む化粧品はその名称を、また比較的不安定な成分を含む化粧品はその使用期限を表示することが規定されました。

また、皮膚刺激に敏感な人、アレルギー体質の人などには、パッチテスト(貼付試験) が行なわれるようになり、以前ほど大きなトラブルはなくなりました。しかし、長期にわたって使用しているうちに皮膚障害が現われることがあります。かぶれや湿疹ばかりでなく、肌への違和感が生じたら、すぐに使用を中止すべきです。

また、紫外線を吸収して皮膚の保護をうたった最近のUV化粧品(UVは紫外線の略)には、含まれる紫外線吸収剤が強い毒性をもつものもあります。宣伝文旬をそのままうのみにしてはいけません。いかに天然・自然・ナチュラルがうたわれていても、化学物質であることに変わりはありません。他の化学物質と同じ考え方に立ち、アレルギー反応や急性毒性反応がなくても、慢性毒性がないとはかぎらないとみなすべきです。化粧品の添加物および有害成分としては次のようなものがあります。どれも、アレルギーの原因となり、多くに変異原性、発ガン性が報告されています(染毛剤、養毛剤は除く)。