化学調味料の危険性

通常の使い方では問題なし

化学調味料

化学調味料

日本の伝統的なダシ材料である昆布について研究した池田氏は、そのうま味成分がグルタミン酸であることを突き止めて、1908年に製造特許を取得しました。これを商品化したのが初の化学調味料である「味の素」(主成分はL-グルタミン酸ナトリウム)です。

昆布のうま味成分であるグルタミン酸ナトリウムはL型で、D 型のほうはうま味を感じません。コンプのうま味成分であるL- グルタミン酸ナトリウムに続いて、その後、貝類のうま味成分であるコハク酸、カツオ節のうま味成分であるイノシン酸、シイタケのうま味成分であるグアニル酸も抽出されました。

イノシン酸、グアニル酸は核酸を構成するヌクレオチド(有機塩基と糖が結合したヌクレオシドの糖の部分にリン酸基が結合した化合物) であるため、核酸系うま味料と呼ばれます。

面白いことにL-グルタミン酸ナトリウムにこれら核酸系うま味調味料を少量加えると、相乗効果によってうま味が格段にアップします。

このため、現在、市販されている化学調味料のほとんどは複合調味料になっています。L-グルタミン酸ナトリウムが安価に大量生産されるようになったのは、微生物を利用したアミノ酸発酵の技術が確立された1956年以降のことで、1969年ごろに生産量はピークに達しました。ただし、多量の摂取は人体に悪影響を及ぼします。

L-グルタミン酸ナトリウム

通常の使い方ではほとんど毒性は現われませんが、過剰に摂取した場合は、頭痛や吐き気などの作用を起こすといわれます。
かつてアメリカで中華料理店の料理に含まれていた大量のL-グルタミン酸ナトリウムにより、首や腕のしびれ、灼熱感が現われるという異常症状が問題になりました(中華料理症候群と呼ばれました)。

アレルギー体質の人は摂取量に注意したほうがよいでしょう。1日の摂取許容量は成人で6グラムといわれます。食べ過ぎには注意します。

アレルギーは腸で治す
constipation-guide.net/allergie/

バスタイムの過ごし方も注意

人気のアロマも正しい知識で

温泉浴

温泉浴

温泉浴はその温熱作用とともに、含まれる可溶性無機物質による化学作用によって、疲労回復や病気療養に効果があり、日本では古くから民間療法として利用されています。

昭和五十四年の温泉法の改正により規定の一九種類の成分が含まれれば、すべて温泉と呼ばれるようになりました。

温泉には単純温泉、硫黄泉、豆炭酸土類泉・重曹泉、炭酸泉、塩類泉、放射能泉など9種頬の泉質がありますが、温泉の化学作用は、病気の種類によっては、好ましくない効果をもたらすこともあります。

たとえば、あまり害がないと思われる単純温泉(適応症としては、不眠症、ヒステリー、神経痛など) でも、重症心臓病、高血圧症、興奮性神経症などは禁忌症となっていて、入るのは避けたほうがよいといわれます。

一方、これら温泉の溶解成分に似せてつくられたのが入浴剤ですが、最近では精油(揮発性植物油) や香料の芳香によって気分を落ち着かせるアロマセラピー的効果をねらった入浴剤も人気を得ています。しかし、いずれも化学物質を主成分としていることに違いはありません。化学物質に過敏な人は、使用に注意が必要です。

正しい方法でアロマを使えば効果はありますのでこちらから正しい方法、知識を。最初は少量からはじめるのがポイントです。

  • イオウ製剤…硫黄泉に似せた伝統的な入浴剤で、イオウ、生石灰、硫化カリウ
    ムなどが主成分。有毒成分は、いずれも軽口摂取すると、イオウが胃酸と反応して有毒な硫化水素を発生するので、決して飲んではいけません。幼児や痴呆性老人が誤食するとかなり危険です。
  • バスソルト…硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどに生薬などを加えたもの。色鮮やかなものが多いのが特徴ですが、これらには有毒のタール色素が使われているものがあります。
  • バスオイル…サフラワー油、オリーブ油などの精油成分に、香料、色素などを加えたもの。精油には皮膚や感覚器に刺激を与えて心身をリラクッスさせる作用があります。界面活性剤や有害なタール色素が添加されているものもあり、やはり飲んではいけません。合成香料が苦手な人も使わないほうがよいでしょう。

加齢により症状が変化するアトピー性皮膚炎

成長とともに変わる

アトピー性皮膚炎の薬

アトピー性皮膚炎の薬

アトピーとは場所という意味のギリシャ語のトポスに、反対を表わす接頭辞のアをつ
けたもので、「場違いな・奇妙な」という意味をもちます。

成長とともに発症の場所や型を変えながら全身を転々とする(これはアレルギーマーチと呼ばれます) タイプのある種のアレルギー症状に対して、1923年に提唱された概念です。アトピーにおいては、ぜんそくや消化管アレルギーなどもみられますが、最も特徴的なのは、湿疹、かぶれ、かゆみなどの皮膚炎です。

このため、1928年ごろにアトピー性皮膚炎という病名が生まれました。現在ではアトピーといえば、もっぱらこのアトピー性皮膚炎を指すよう
になっています。
アトピー性皮膚炎は、かつては乳幼児の病気と思われていましたが、現在は小・中・高校生、成人にまで広がり、就職や縁談に支障をきたすというような深刻な問題まで引き起こしています。
就職した際にストレスからそれまでアトピーのアの字も知らなかった人が症状に悩まされるケースもあります。

症状の変化

  • 乳幼児期(生後2二カ月~2歳)…赤い湿潤型湿疹(かきむしると休液がにじみ出る) が顔面や頭部に現われ、やがて全身に広がっていきます。改善しても皮膚にナシの果実の肌のようなプツブツが残ることもあります。
  • 小児期(3~12歳)…発疹は乾燥型となりますが、ひじの内側やひぎの裏などにかゆい発疹が現われます。
  • 思春期~成人期(12歳~)…かゆみを伴う発疹がときどき繰り返され、やがて皮膚が肥厚して苔癬化していきます。苔癬化とは、皮膚が象のように固くゴワゴワになる状態です。 経過の長いアトピー性皮膚炎の患者さんの皮膚によくみられ、掻破による慢性刺激変化です。

食品、ダニ、ホコリ、花粉、洗剤など原因物質は多数

同じアレルギーである接触性皮膚炎は原因がはっきりしていますが、アトピー性皮膚炎は複雑な因子がからんでおり、以前は原因不明とされていました。

しかし、近年ではアレルゲンになると思われる食品、ダニ、ホコリ、花粉、洗剤などを身の回りから避けることで、かなり症状が改善することが分かりました。つまり、アトピー性皮膚炎の発症の引き金は多数あり、どれが原因かを特定することは困難ではあるものの、引き金となる因子を除去することはかなり有効なわけです。

また、乳幼児の場合は牛乳、卵、大豆による食品アレルギーが目立ちますが、2歳をすぎるとダニアレルギーが多くなることも判明しています。

成人においても、花粉症とも考えられず、食事療法を続けてもなお軽快しないアトピー性皮膚炎の多くはダニが関係しているといわれます。ただ、ダニアレルギーはダニに刺されることによるものではなく(家庭にいるダニのほとんどは人を刺しません)、ダニの糞や死骸の破片がアレルゲンとなることによるものです。
布団などの場合には、ダニ退治に機能を絞った布団乾燥機も多数販売されていますのでおすすめです。

アトピー性皮膚炎の原因となる主なアレルゲン

〔食物〕
牛乳、卵、大豆、魚介類、肉類、米、小麦、ソバなど。各種添加物や残留農薬を含む加工食品。
〔動物〕
犬、猫、ウサギの毛やフケ、小鳥の羽や糞、ダニの糞や死骸の破片。また、ノミとり粉などのペット用薬剤
〔植物〕
スギ、ブタクサ、カモガヤ、ヨモギ、カナムグラ、バラ、イチゴ、マツなどの花粉
〔微生物〕
ブドウ球菌などの細菌類。アスペルギス、アルテリナリア、カンジダなどのカビ類
〔金属〕
ニッケル、クロム、コバルト、水銀、カドミウムなど。また、これらを微量に含む装着用貴金属製品
〔日用品〕
ホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物(合板、接着剤、新建材、家具など)、染毛剤(ヘアダイ)、ゴム製品、皮膚接触するプラスチック類、化粧品、シャンプー、リンス、セッケン、蚊取り線香、殺虫スプレーなど
〔農薬・医薬品〕
園芸用農薬、自アリ駆除剤、各種医薬品(抗生物質、ピリン剤、サルファ剤、ホルモン剤)

アトピー関連リンク