皮を口につけないように極力注意する
ぶどうを皮ごと食べる人はいないと思いますが、それでも小粒のものは、粒ごと口に入れ、皮をプツと吐きだすような食べ方をする人もいます。でも、この食べ方はちょっと危険。
皮ごと口の中に入れて噛むのはダメ。ぶどうの表皮や表皮下のクチクラ層には、殺虫剤などの農薬が残っているので、ここから殺虫剤がにじみでてくる可能性があります。
ともかく、よく洗うことが肝心。まず、ボウルにぶどうの房を入れ、水を流しながら10分ぐらいつけておきます。つぎに、ぶどうをザルにとり、水を流しながら、ザルを5回ほどゆすってふり洗い。
これで、表皮に残った農薬やダイオキシンはずいぶん減らすことができます。ぶどうを食べるときは、皮を口につけないように極力注意する必要があります。
マスカットなど大粒のぶどうは手で皮をむきます。表皮下のクチクラ層ごととり除くことができるため安心です。小粒のぶどうは、粒を口元にもっていき、指で押すと同時に中身だけ吸いだして食べます。
さて、ぶどうの選び方。「粒がそろっていて、肩のところの粒が落ちにくいもの」を。健康に育った証拠で、農薬などの不安も少ないぶどうです。表面に白っぽい粉がついていますが、これは農薬ではなく、ブルームというロウ物質。これが多いものほど熟していて鮮度の高い証拠。ぶどうの旬は8~10月です。