玉ねぎ 選び方 見分け方 安全でおいしいものは生育のよさがポイント

玉ねぎ 選び方 見分け方 安全でおいしいものは生育のよさがポイントです。表皮にあたる茶褐色の薄皮がツヤツヤしていて、すきとおっているように見えるもの。そして、上の芽の部分が細くぎゅっとしまっていること。これが育ちのよい たまねぎ の見分け方です。
玉ねぎ 選び方 見分け方 皮にツヤがあり、すきとおっているものを選ぶ
玉ねぎは日常的に使う野菜だからこそ、美味しくて安全なものを選びたいですよね。「生育のよさ」は、まさにその見極めの重要なポイントになります。

「玉ねぎの皮にツヤがあって、すきとおってるって、どういうこと? 」と疑問に思う人は、店先に並んでいるたまねぎを見比べて研究してみましょう。
表皮にあたる茶褐色の薄皮がツヤツヤしていて、すきとおっているように見えるもの。そして、上の芽の部分が細くぎゅっとしまっていること。これが育ちのよい 玉ねぎ 見分け方 です。
生育の条件が整っていたわけですから、農薬も少ししか使っていないはず。下ごしらえは、まず、芽と根の部分、つまり、玉ねぎの上下を浅く切り落とし、芽の方から茶褐色の皮をむきます。
だいたいこれで、農薬やダイオキシンの不安を解消できます。でも、さらに万全を期したいなら、茶褐色の皮の下にある少し緑がかった 1 枚もむいてしまいましょう。これで OK 。
さらに安心な合艮べ方である「さらし玉ねぎ」をつくれば、完空です。「さらし玉ねぎ」は、薄くスライスしたら塩少々をふり、ふきんに包んで流水の下で軽くもみ洗いします。
つぎに、ふきんを絞るようにして軽く水気をとります。これで OK 。不安物質が残っていたとしても、ほとんど絞りだされてしまいます。
玉ねぎの辛味成分は、アリシンと呼ばれる成分です。アリシンは、水溶性のため、水にさらすことで溶け出して、辛味が抜けます。とても食べやすくなります。
さらし玉ねぎは、生で食べられるため、サラダやサンドイッチ、おむすびの具材などに使われます。また、炒め物や煮物などの加熱料理の具材としても使えます。
硫化アリル
ところで、たまねぎのあのツーンとくる臭いの正体は、揮発性の硫化アリル。硫化アリルはビタミンB1 の吸収をよくする働きがあり、また、血栓をできにくくしたり、できてしまった血栓を溶かす働きもあります。
硫化アリルは、玉ねぎ、にんにく、シャロットなどの香味野菜に豊富に含まれており、これらの野菜に独特の風味と香りを与えています。
硫化アリルは、食品の調理や調味料として一般的に使用されます。にんにくや玉ねぎを切ったり潰したりすると、硫化アリルが放出され、食材に特有の匂いと風味をもたらします。
硫化アリルは、食品工業においても香料として使用され、風味の向上に寄与します。
硫化アリルには、食品における香りや風味の向上だけでなく、健康に対するいくつかの利点も関連しています。硫化アリルは、抗酸化作用や抗菌作用があると言われ、一部の健康効果に寄与する可能性があります。
安全でおいしい玉ねぎを見分けるポイント
生育がよく、状態の良い玉ねぎは、以下のような特徴を持っています。
- ずっしりと重みがある:
- 手に取ったときに、見た目よりも重く感じる玉ねぎは、水分をしっかりと含んでいます。これは生育が順調に進み、中身が詰まっている証拠です。
- 軽いものは水分が抜けすぎていたり、中が空洞になっていたり、傷んでいる可能性があります。
- 硬く締まっている:
- 玉ねぎ全体を軽く押してみて、ぶよぶよと柔らかいものや、へこむものは避けましょう。しっかりと硬く締まっているものが新鮮で、品質が良いです。特に、上部(軸のあたり)を軽く押してへこまないか確認しましょう。
- 皮が乾燥していてツヤがある:
- 外側の茶色い皮がパリッと乾燥しており、ツヤがあるものが良品です。
- 皮が湿っていたり、ぶよぶよしているものは、鮮度が落ちていたり、傷みが進んでいる可能性があります。
- 首が細く締まっている:
- 玉ねぎの首(葉がついていた部分)が細く締まっているものは、湿気が入りにくく、傷みにくいです。
- 首が太く開いているものは、そこから傷みが進みやすい傾向にあります。
- 芽や根が出ていない:
- 芽が出ている玉ねぎは、玉ねぎ自体の養分が芽に移行してしまっており、味が落ちている可能性があります。
- 根が伸びているものも同様に、鮮度が落ちているサインです。
- 傷やカビがない:
- 表面に傷があると、そこから劣化が進みやすくなります。
- カビが生えているものは避けましょう。特に新玉ねぎは水分が多いため、カビが生えやすいので注意が必要です。皮を剥けば食べられるカビもありますが、内部まで進行している可能性もあります。
- 異臭がしない:
- 玉ねぎ自体が持つ独特の香りとは違う、腐敗臭や酸っぱい匂いがするものは、傷んでいる証拠です。特に新玉ねぎは、頭部から異臭がすることがあるので注意しましょう。
生育のよさが「安全」につながる理由
生育がよく、健全に育った玉ねぎは、病害虫への抵抗力も比較的高い傾向にあります。
玉ねぎは比較的病害虫の被害が少ない作物と言われていますが、以下のような病害虫が発生することもあります。
- 病気: 軟腐病、べと病、灰色腐敗病、白色疫病など
- 害虫: ネギアザミウマ、タマネギバエ、タネバエ、アブラムシなど
これらの病害虫による被害は、玉ねぎの生育不良や腐敗につながる可能性があります。
健全な生育をしている玉ねぎは、これらの病害虫の被害を受けにくく、結果として農薬の使用量も抑えられる傾向にあると考えられます。
また、適切な管理下で生育された玉ねぎは、収穫後の貯蔵性も高まります。
まとめ
玉ねぎを選ぶ際は、「ずっしり重いか」「硬く締まっているか」「皮にツヤがあり乾燥しているか」「芽や根が出ていないか」といった点を総合的に見て判断することが、安全でおいしい玉ねぎを見分けるための重要なポイントとなります。これらは、玉ねぎが健全に生育した証拠であり、品質の良さを示しています。