いくら・すじこ 人造いくらの見分け方は簡単

いまだに「人造イクラ」ではないかとの苦情が多いのはどうしてだろう

日本人が好む魚卵といえば、タラコに並んで、スジコ、あるいはそれを1粒1粒バラバラにしたイクラです。スジコとイクラはどちらもサケの卵ですが、昔から庶民にとっては高嶺(高値)の花だったため、コピー食品(人造イクラ)が登場しました。

開発したのは化学会社。接着剤の開発中に、偶然「イクラのようなもの」ができたのが発端です。試作品を作り、ある水産加工組合の宴会に出したところ、タネを明かされるまで、まったく気付かれなかったというのです。

この一件はすぐに業界に広まりました。最初に飛び付いたのは、寿司業界。本物と同じ値段で売って儲けを出す算段でした。

その後コピーイクラはあっという間に広まり、いろいろな種類のものが出回ったのですが、どれも海藻から抽出したアルギン酸ナトリウムを使用していることは共通しています。

この物質は食品に滑らかな感じや粘り気などを与える作用を持っているものです。消費者の反発から、今ではほとんど流通しなくなりましたが、業務用スーパーでは人造イクラがまだ売られています。

本物のイクラであっても、完熟した卵を使用した場合は皮が硬くなり、違和感がある場合もあります。しかし、各地の消費生活センターには、いまだに「皮が硬い。人造イクラではないか」という苦情が持ち込まれています。食べものの世界において、一度失った信用を取り戻すのはなかなか困難です。

安全な選び方

家庭でできる「人造イクラ」の簡単な見分け方は以下の通りです。水の中に入れると本物なら水が白濁します(イクラからグロブリンたんばくが溶け出すため)。
また、消毒に使われるオキシドール(過酸化水素を3% 程度含有)に入れると泡立ちます。動物性の無加熱食品の中にあるカタラーゼという酵素が反応するからです。

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