皮をむいたほうが、表皮下の消毒剤などを落とせる
「筑前煮」に「ビーフシチュー」「酢豚」と、和洋中の食材として大活躍のにんじん。鮮やかな赤い色が料理を華やかに彩ります。最近ではにんじんのケーキやジュースなども流行っています。
β・カロチンが抜群に多く含まれ、ステロール、テルペンなどのガンを予防する物質も含まれている、栄養価の高い野菜です。選ぶときは、色が均一で、ひげ根が少ないものを。ひげ根が少ないのは、栄養状態がよいことを示しています。したがって、使用された農薬の畳も少ないことがわかります。旬は10~2月です。安心のための下ごしらえのポイント。
水を流しながらワイヤーのスポンジやたわしなどでこすります。にんじんの皮はうすいので、これだけでむけます。こすってとり去れる野菜は、とにかくこするにこしたことはないのです。
にんじんに限らず、野菜の皮に栄養が多いと思って、そのまま使う人もいますが、やはり皮はとったほうが安心。皮の部分をとり去ることで、表皮の下のクチクラ層にしみこんだ土壌消毒剤などを落とすことができるからです。ダイオキシンは、土壌からにんじんの中にしみこむということはありません。泥さえしっかり落としておけば大丈夫です。