ブロッコリー 農薬 少ない 病気や害虫に強く ビタミンC が豊富

ブロッコリー 農薬 少ない 病気や害虫に強く ビタミンC が豊富です。小分けにしたブロッコリー 3 房ほどで、 1 日に必要な量をカバーすることができる野菜です。さて、よいブロッコリーの見分け方は、「つぼみが固く締まっていて、こんもり盛りあがっていること」。よい条件のもとで育った証拠です。
ブロッコリー 農薬 少ない 小分けにした ブロッコリー 2 房で 1 日に必要な ビタミンC が摂れる
ブロッコリーは、他の野菜と比較して「農薬の使用量が少ない」と言われることがあります。これにはいくつかの理由が考えられます。ビタミンCが多いのも特徴です。

ブロッコリーは「花莱」。つまり、花の野菜。いつも食べるのは、つぼみの部分にあたります。とくにビタミンCが豊富に含まれ、その量はレモンの 2 倍もあります。
小分けにしたブロッコリー 3 房ほどで 1 日に必要な量をカバーすることができるスグレモノです。さて、よいブロッコリーの見分け方は、「つぼみが固く締まっていて、こんもり盛りあがっていること」。よい条件のもとで育った証拠です。
旬は 12 ~ 2 月。ブロッコリーは、病気や害虫に強く、花の部分は外側の葉に包まれて育つので、農薬やダイオキシンの心配はあまりありません。安心して食べるためのポイントは、小房に分けてゆでこぼすこと。これだけで十分です。
表皮の下のクチクラ層に、万が一、農薬やダイオキシンがたまっていたとしても、切り口からお湯に溶けだすので安心です。なお、ブロッコリーには、ガンの予防に効果があるグルセチンという成分も含まれています。こちら。
ブロッコリーの農薬使用量が比較的少ないとされる理由
- 病害虫への比較的強い抵抗性(一部):
- ブロッコリーは、アブラナ科の植物特有の「カラシ油(グルコシノレート)」という成分を持っており、これが一部の害虫に対して忌避効果を示すことがあります。
- また、他の野菜に比べて、深刻な病気が多発しにくい傾向があるとも言われます。ただし、アオムシやコナガ、アブラムシといったアブラナ科の野菜に付きやすい害虫は好んで付着するため、全く無農薬で育てるのは難しい面もあります。
- 物理的な防御策の効果:
- 家庭菜園レベルでも、ブロッコリーの栽培では防虫ネットや寒冷紗を使用することが推奨されています。これは、これらの物理的な障壁が、モンシロチョウなどの害虫の侵入を効果的に防ぎ、農薬の使用を減らすことにつながるためです。大規模な農場でも、このような対策が取られることがあります。
- 寒冷地での栽培の利点:
- ブロッコリーは比較的冷涼な気候を好むため、冬に土壌が凍結するような寒冷地での栽培が盛んです。土壌が凍結することで、土中で越冬する害虫の数が減り、結果的に害虫の発生率が低くなることがあります。
- 品種改良による抵抗性の向上:
- 長年の品種改良により、病害虫に強い、あるいは特定の病気に抵抗性を持つ品種が開発されています。これにより、農薬の使用量を減らしながらも安定した収穫が可能になっています。
- 側花蕾の利用:
- 大きな花蕾(頂花蕾)を収穫した後も、側枝から小さな花蕾(側花蕾)が収穫できる品種が多く、これを活用することで、一つの株から長期間収穫が可能になります。これにより、栽培期間全体での農薬使用回数を抑える工夫ができます。
無農薬・減農薬栽培の取り組みと課題
「農薬が少ない」と言われる一方で、完全な無農薬栽培はやはり難易度が高いとされています。特に、アブラムシ、アオムシ、コナガといった害虫はブロッコリーにつきやすく、大量発生すると大きな被害につながることがあります。
そのため、無農薬や減農薬でブロッコリーを栽培する農家は、以下のような工夫をしています。
- 防虫ネットや不織布の活用: 物理的に害虫の侵入を防ぐ最も効果的な方法です。
- コンパニオンプランツ: キク科の植物(レタスなど)を近くに植えることで、害虫を遠ざける効果を狙うことがあります。
- 適切な土壌管理と施肥: 健康な土壌で育てることで、植物自体の抵抗力を高めます。窒素過多は害虫を呼び寄せる原因になるため、適切な肥料管理が重要です。
- 天敵の活用: 自然の生態系を利用し、害虫の天敵を増やす試みもあります。
- 早めの対処: 害虫を早期に発見し、手作業で除去したり、被害部分を取り除いたりすることで、農薬の使用を最小限に抑えます。
消費者として
ブロッコリーは栄養価も高く、日常的に取り入れたい野菜です。農薬の使用量が少ない傾向にあるとはいえ、完全にゼロではないことを理解した上で、より安心できる選択肢として、以下のような表示のものを検討することもできます。
- 特別栽培農産物: 農薬や化学肥料の使用を、地域の慣行基準の5割以下に減らして栽培されたものです。
- 有機JAS認証: 国の定める有機JAS規格に基づいて栽培されたもので、化学合成農薬や化学肥料は原則として使用されません。
これらの表示があるブロッコリーを選ぶことで、より農薬の使用を抑えたものを選ぶことができます。ただし、表示がなくても、多くの生産者は国の定める残留基準値を遵守し、安全なブロッコリーを出荷しています。