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クジラ肉

安いイカ肉を使っているケースも!中身が異なる不当表示

イルカ追い込み漁を批判的に描写したアメリカ映画「ザ・コーヴ(入り江)」は2009年に公開されたアメリカ合衆国のドキュメンタリー映画です。和歌山県の太地町で行われているイルカ追い込み漁のドキュメンタリー英語ですが、アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞を受賞しました。

この映画は、クジラ・イルカ漁の町として知られる和歌山県太地町のイルカ漁を隠し撮りして製作されました。その中で、イルカがクジラ肉として売られていることや、規制値の16倍を超える水銀が含まれるイルカの肉が太地町の学校給食に提供されていたことなどが指摘されています。

これに対し太地町町長らは、「クジラ肉に偽装したというなら証拠を出せ」と猛反発しました。実は太地町では以前から、クジラ肉の学校給食への提供を巡って騒動が起こつていました。同町で水揚げされたゴンドウクジラから規制値の10倍以上の水銀が検出され、それらが保育園や小中学校の給食に提供されていました。

「二度、議会でクジラを給食に出すことを中止するよう求めたのですが、町長は結局『中止にする』とは断言しませんでした。町興しにクジラを利用することばかり主張していましたから、いまさら中止にするとは言えなかったのです。

いずれにせよ、クジラもイルカも水銀汚染のリスクが大きいのですが、どちらもその販売実態には闇の部分が多いのです。ある業者によれば、クジラ肉にイルカ肉を混ぜて売ることもあるといいます。

都内の某デパートで「ミンククジラ」と表示していたものが、和歌山県でとれたスジイルカだった事件もありました。2003年に日本鯨類研究所が全国の小売店で販売されていた鯨製品約2000点を調べた際には、ラベルと実際の中身が異なる不当表示が約9%ありました。
食べるとしても、リスクを意識しておきたい。

購入時の注意点

クジラ肉、イルカ肉のいずれにせよ、妊婦は絶対に食べてはいけません。妊婦以外の人でも食べるときは、脂身のないところを少量だけにしましょう。

脂肪分の多い肉を避ける

サイコロステーキ

100g、90円で利益がしっかり出せるのは

安い上、そのまま焼くだけで食べられる」という手軽さで人気のサイコロステーキはスーパーでもお買い得品に並びます。100g90円台の場合もあるのですが、低価格販売を可能にする秘密は原料です。「国産」とされている場合は、ミートボール同様、老廃牛のトリミングミートが原料で、業界では「クズ肉」と呼ばれているものです。

外国産でも、安い横隔膜が使われるのが大半です。これに豚肉の赤身を混ぜたりもしてカサを増やします。しかし、よく見ると、ちゃんと白い脂肪部分(サシ)が浮き出ていて、いかにもおいしそうです。これは牛脂を加えて作り出しているからです。

「和牛サイコロステーキ」として売ろうと思えば、和牛脂を注入すればいいのです。原料のクズ肉の安全性は言うまでもありまっせんが、注意すべきはこの「牛脂」の安全性です。牛に限らず家畜の脂肪には、エサに混ぜて与えられた抗生物質や飼料添加物、牧草の農薬などが高濃度で残留しています。それを注入して人工的にサシを作るのだから、わざわざ汚染物質を入れるのと同じです。

古来、日本人はマグロにしても、脂身の多いトロの部分を食べる習慣はありませんでした。牛肉にしても、赤身の多い肉に価値を置いていました。
脂肪部分に悪いものがたまるということを、食体験から学んでいたのです。

とはいえ成型肉メーカーは「硬い肉を軟らかくおいしくする素晴らしい技術。きちんと成型肉と表示して売ってほしい」と言います( スーパーでは「成型肉」と表示して売られている)。

ただ、パパイヤから抽出したものを軟化剤として注入するところもあるので、肉100% でないことを承知の上で購入すべきでしょう。

購入時の注意点

100g100円以下のステーキは成型肉と覚悟すべきです。リン酸塩などの添加物も多いので要注意です。

黒豚肉

4% の希少品種」が全国で売られているのはおかしい?

「黒豚云々と銘打って流通している豚肉のほとんどは、偽装と言えるのではないか」と、鹿児島の養豚農家は口を揃えます。
現在、日本で飼育されている黒豚は、バークシャー種のことで、体全体が黒色なので黒豚と呼ばれています。他の品種より成長が遅く体形も小さいが、肉質が良いため3~4割ほど高く取引されています。

「黒豚=鹿児島」ではなく全国各地に黒豚はいます。だが実際は、日本で流通している豚肉のうち4% でしかないのです。ところが、今、スーパーでもコンビニでも「黒豚肉ハム」、ラーメン店でも「黒豚チャーシュー使用」などと、やたらと「黒豚」の表示が見られるのだから不可解でしかありません。

一時期、「黒豚肉の流通量は、生産量の7倍ある」とも言われていました。黒豚肉の偽装が大々的に行なわれていることが明るみに出たきっかけは、牛肉偽装をした食肉卸大手のスターゼンが、価格の安い豚肉を「黒豚」として販売した件です。同社の関係者は「利ざやが稼げるから数年前からやっていた」と明言しました。

また、JA(全農) までもが、大分県産の一般豚肉を鹿児島県産黒豚と偽装したり、アメリカ、カナダ産の数千トンに及ぶ輸入黒豚を国産黒豚と称して販売していたことが判明したのです。

内部告発者によると、鹿児島県志布志の冷凍冷蔵施設で、輸入黒豚を国産の箱に詰め替えていたというのです。「食の安全・安心」を標模しているJAが偽装していたのだから、黒豚偽装は相当に根が深いと言わざるを得ないのです。

購入時の注意点

黒豚は豚肉のわずか4%しか流通していません。「簡単に食べられるものではない」ことを肝に銘じておきましょう。買うなら産地が県名だけでなく市町村・牧場まで書かれているものや、県の黒豚販売指定店のものを買うようにしましょう。

豚肉は、表示の見方、調理方法が高い安全性を実現する