切って洗って安全に 「 魚 」
切って洗って安全に 「 魚 」危険物質を体に入れない方法です。
危険な部位はとり除き、下ごしらえを入念に行なう 切って洗って安全に 「 魚 」
魚の汚染は気になるとはいえ、危険な場所をとり除いて、きちんと下ごしらえすれば安心。では、下ごしらえの仕方。エラとワタは必ずとります。環境ホルモンのダイオキシンなど、化学汚染物質はエラとワタに残ることが多いのです。
サンマのハラワタが好物という人もいます。苦味には独特の風味がありますが、安全のことを考えるなら、あきらめたほうがよさそうです。
サンマはもともと脂肪分多い魚なので腐りやすいのは言うまでもありません。特に内臓である腸は腐敗が早く、体内の微生物などに分解され、有害物質を発生させる事があります。
内臓をよく見ると朱色で長さが1cm のラジノリンクスという寄生虫をよく見ます。ラジノリンクスは人に無害と言われていますが、危険なアニサキスが寄生している場合もあるので食べない方がいいでしょう。
ラジノリンクスはサンマ・カツオ・サバなど青魚の腸管内に寄生します。肛門から出ていたり、内臓内に見られます。生・加熱後とも赤橙色をしています。人体には無害ですが、消費者に不快感を与えるため、よく相談が寄せられます。
しかし、このように内臓に寄生していた場合、加工時に完全に取り除くのは困難なのが現状です。
もし、その魚が汚染されているとしたら、身の部分よりもツタに集中しているからです。頭も落とします。これで、頭の部分の神経組織にたまっているかもしれない有機水銀の不安を解消できます。
さて、魚を下ごしらえするときは、先にウロコをとるのが手順。タイなども、まず、硬いウロコをとります。普段、当たり前のようにやっていることですが、表面についた抗菌性物質などの薬剤を落とす効果は大です。
カレイなどヌルツとしたウロコも、包丁の背でとります。また、魚をおろしたあとは、ぬめりや血を落とし、腹の中まできれいに洗って、残った汚染物質を落とします。魚の身を傷めないためには、塩水で洗うのがベター。大きい魚は水を流しながら洗います。切り身で買ってきた魚も、調理をする前に一度よく洗いましょう。