カボチャ 旬の時期以外は輸入物が多く ポストハーベスト 農薬の害が心配
カボチャ 旬の時期以外は輸入物が多く ポストハーベスト 農薬の害が心配 です。カボチャのとっておきの解毒方法を紹介します。
不安物質も気にならない、とっておきの解毒方法
カボチャは、国内産のほかに、輸入ものも多く出回っています。カボチャの旬は 6 ~ 9 月ですが、このほかの季節、店頭には輸入ものしかないことも多々あります。
そして、輸入もので気になるのが、ポストハーベスト農薬の問題です。畑で使う農薬は、蒸発したり分解されたりして減っていきますが、ポストハーベストの場合は、農薬をかけて保存するだけなので、高い濃度のまま残ります。
しかも、輸入時のチェック体制が整っていないことが不安なところです。とはいえ、安全な下ごしらえの方法を知っていれば、まずは安心。先に、選び方から。
1 個売りの場合は、皮の縦じまの模様がはっきりしているものを選びます。カット売りの場合は、種がぎっしり詰まっていて、果肉より引っこんでいないものがよいカボチャです。
どちらも、よい土壌で生育した証拠です。農薬もあまり使われていないはず。下ごしらえは、まず水を流しながら、タワシかスポンジを使って、皮をゴシゴシこすって洗います。
20 秒ほど洗えば、表皮に残る農薬やダイオキシンが落とせます。つぎに、 「 かすりむき 」 を行います。
「 かすりむき 」 とは、包丁で皮をところどころむきとること。切り分けやすくなつたり、味がしみこみやすいなどの意味があるのですが、同時に、表皮下にたまった不安物質をお湯に溶けださせる効果もあるのです。
いっそのこと、皮をぜんぶむいてしまえば、と思うかもしれませんが、それではどろどろに煮崩れしてしまいます。
もともと国内産カボチャは病気や害虫に強く、農薬の心配はさほどないので、かすりむきで十分です。また、カボチャを煮るときは、途中でお湯をかえるのが安全のコツ。切ったかぼちゃにひたひたの水を加え、火にかけてゆでます。
カボチャの表面がすきとおってきたら、ここでいったんお湯を捨てます。お湯の中に、農薬などの不安物質が溶けだしているのです。あらためてひたひたの半分ぐらいお湯を入れ、砂糖やしょうゆなどで味つけをして、弱火でやわらかくなるまで煮ます。この方法さえ実行すれば、輸入かぼちゃのポストハーベスト農薬も、まずは心配いりません。