「トクホ」の過信はリスクを招く

いわゆる「トクホ(特定保健用食品)」は、1991年にできた制度で、体の生理作用を助ける成分が含まれると証明された食品に、「食事の脂肪吸収を抑える」「おなかの調子を整える」などの特定の保健用途を表示して販売することができるものです。

1073品目(令和2年4月28日現在)がトクホとして許可されています。内訳は、「おなかの調子を整える」商品が最も多く、次いで、血糖値、コレステロール、血圧、歯の健康と続いています。

「トクホ」の許可をもらうと、売上げの大幅増が期待できるので、各メーカーの担当者は、厚生労働省に日参しています。

「血糖値の気になる方に」「食事の脂肪吸収を抑える」と銘打ったトクホ商品の「黒烏龍茶」(サントリー) などは、2006年5月に発売してから1年間で、2億4000万本という爆発的な売れ行きを記録しています。

ただ、それで、メタポリック(内臓脂肪) 症候群の人が増えたのか減ったのかは定かではありません。ただし、トクホは食品なので、「高血圧に効く」とか「糖尿病に効果」など、特定の疾病をあげての効能は表示できません。それと気をつけなければいけないのは、トクホ食品成分の中には、健康油のジアシルグリセロールのように、安全性が論議されている成分もあったということです。

ちなみに、便秘解消には長い間、人気のイサゴールなどもあり、その効果が消費者に熱い支持されているものもあるのです。

日本独特の曖昧な日本の食べ物の表示

表示を見る際、騙されてはいけないのは、「カロリーオフ」「糖分控えめ」「減塩」「砂糖不使用」などの表示です。

このような表示がされている商品は、俗に「控えめ食品」と呼ばれますが、健康増進法の栄養表示基準によって、強調表示できる量は細かく定められているのです。

強調表示の対象は、「熱量(カロリー)」「脂質」「飽和脂肪酸」「コレステロール」「糖類」「ナトリウム」で、食品と飲料では量が違います。「

ほとんど含まれていない」場合には、「ゼロ」「レス」「無」「ノン」という強調表示ができます。

ただし、「まったくのゼロ」ではありません。

清涼飲料の場合、100ml当たり5kcal未満になれば「ノンカロリー」の表示ができます。「オフ」「ライト」「低」「控えめ」などの場合は、カロリーで言うと、食品で100gあたり40kcal以下、飲料で20kcal以下となっています。

気をつけなければならないのは、いずれも100ml(飲料)、100g(食品) 単位で表示してあることです。

清涼飲料のペットボトルは通常500mlだから、全部飲めばかなりの量になります。

必ず1本分に換算しないといけません。よくある「甘さ控えめ」「あっさり塩味」「すっきり味」といった、味に関するものには、強調表示の基準はありません。味は感覚的なものと考えられているからです。

牛乳の名称にも利用されている「おいしい」も同様である。「果汁100% 」「濃縮還元」と表示されているジュースの意味もわかりにくい。「果汁100% 」は、搾汁時そのままの状態で、水で薄めていないもの。

「濃縮還元」は、搾汁したものを、いったん濃縮したペースト状にして冷凍保存。ジュースにするとき、このペーストに水を加えて搾汁時の状態に戻したものをいいます。

濃縮還元のジュースには輸入品が多く、ジュースをそのまま輸入すると体積が大きくなりコストがかかるため、濃縮して輸送コストを下げているのです。

そして、日本で水を加えて元の濃度に還元して販売。どんな水で還元するのかはメーカーによって違うので、メーカーに問い合わせてみるといい。教えてくれないようなメーカーの商品は買わないことも大事です。

 

原産国表示 意味 原産国表に関する注意

原産国表示 意味 を間違えてはいけません。原料原産地表示制度とは、加工食品に使用された原材料の原産地を商品に表示する制度のことです。 表示する必要がある原材料が生鮮食品の場合はその産地が、加工食品の場合はその製造地が表示されます。

原産国表示 意味 理解して間違えないように

原産国表示 意味

原産国表示 意味

原産国表示では、袋詰め・パック詰めされた国が原産国となります。たとえば北朝鮮でとれたシジミでも中国でパックされて日本へ輸出されれば中国産です。

カット野菜などは、ほとんど中国産野菜であっても、日本で袋詰めしていれば、袋詰めした県が原産地表示されてしまいます。養殖魚は、ウナギなどの稚魚は中国からの輸入に依存していますが、成育期間の長いほうが原産地となります。

国産のカット野菜をほしいと思って国産だと思ったら中国産だということがあるので要注意です。カット野菜だけでなくこれは生体で輸入された牛も同じです。

缶詰は最終的な加工を施した国が原産地となります。したがって、中身が外国産でも日本で缶詰にすれば国産となります。ただ、そもそも商品には産地表示していないものが多くなります。

たとえば千葉県銚子のシンボル的存在の「大羽いわし」。この缶詰を巡って2003年に、大手水産メーカーと地元のメーカーとの間でトラブルがありました。地元で大羽いわしが不漁のとき、地元メーカーはアメリカ西海岸産のイワシを使い、「大羽」の名称を外したイワシ缶詰を作り、「アメリカ西海岸産」と表示し販売していました。

一方、大手水産メーカーは北アメリカ産のイワシを原料に、原産地表示なしで「大羽いわし」の名を付けた缶詰を売り出しました。

これに怒ったのが地元メーカーと地元漁連で「『大羽いわし』のイメージダウンになる」として、大手水産メーカーに原産地表示の要望を出したのです。

これに対し、大手水産メーカーは、「サバ缶など、他の輸入原料を使った缶詰も当社では原産国表示をしていない」と、答えたのです。その後、大手水産メーカーと地元メーカーの話し合いで一件落着となりましたが、大手メーカーの缶詰の原料は、外国産でも原産国表示はされていないことは明らかになったのです。

「国産」表示の寒天、しかし原材料表示は「南米産」!?

質問

「国産」と表示のある寒天を購入しましたが、原材料表示を見たら「南米産」とありました。「国産」と表示してもよいのですか。

回答

原産国表示や原料原産地表示については、景品表示法や食品表示法で定められています。寒天など加工食品は、単に「国産」と表示するだけでは、原料原産地の表示か原産国の表示か判別がつかず、原料原産地が「国産」であると誤認させる可能性があるため「国産」との表示は認められていません。

解説

寒天のような加工食品は、食品表示法の「食品表示基準」により、具体的な表示事項、表示方法等が定められています。

原料原産地とは、加工食品の原料に使われた一次産品(農畜水産物)の原産地のことをいいます。原産国とは、景品表示法に基づく「商品の原産国に関する不当な表示」によると「その商品の内容について実質的な変更をもたらす行為が行われた国」と規定されています。

今回のケースのように、寒天の原料(テングサ・オゴノリ)を南米から輸入し、国内で加工製造(=実質的な変更をもたらす行為)を行っている場合、寒天の原料原産地は南米、原産国は「日本」ということになります。

そして、食品表示法に基づいて定められた加工食品品質表示基準では「産地名を示す表示であって、産地名の意味を誤認させるような表示」を禁止しています。例えば、輸入した原料を国内で味付け等の加工をして製造したものに「国産」のように表示することは、当該製品の原材料が「国産」であると誤認させる可能性があるため認められていません。ただし、「国内加工」といったように加工地であることがわかるように表示することは可能とされています。

なお、国内で製造される加工食品の原料原産地表示はこれまでは一部原料(4品目・22食品群)にしか義務づけられていませんでした(注)が、2017年9月1日より、国内のすべての加工食品について、使っている量が最も多い原料を、原則として多い順に国別で表示することが義務づけられました。表示の切り替えは、5年後の2021年度末までに行うことになっています。

https://www.kokusen.go.jp/t_box/data/t_box-faq_qa2017_15.html

お困りの際にはお近くの消費生活センター等(消費者ホットライン188)にご相談ください。

消費者庁からの引用

Q 家庭用品に原産国を表示する必要はありますか。家庭用品に原産国を表示する場合には、どのようにすればよいのですか?
A

家庭用品品質表示法上は、家庭用品について原産国を表示することは義務付けられておらず、原産国を表示する場合の基準も定められていません。

商品の原産国の表示については、景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法[昭和37年法律第134号])上、「商品の原産国に関する不当な表示」(昭和48年公正取引委員会告示第34号)において一定の基準があります。

消費者庁表示対策課
TEL:03-3507-8800(大代表)

安全な食べ方・選び方