環境ホルモンを公害と同様に理解している人がいますが、これは全くの異なった性質のものです。
ダイオキシンが問題となった際にも「企業=悪」という図式はすぐに成り立ちませんでした。ダイオキシンの発生のもとを購入したり、使用しているのは、消費者だからです。ごみを燃やした際に発生するダイオキシンを防ぐには、ごみの分別や管理が重要になってくるのです。一部の人だけがこうしてきちんとしてもほんの僅かな人が無関心であれば、ダイオキシンの汚染を止めることはできません。
川の汚染も自然に汚染されてきたわけではなく人間が汚した代償でもあるのです。環境ホルモンをしっかり見つめ、何が起きているのか?をひとりひとりが自覚し原因を考えなくてはならないのです。
現在では、有害と認められているジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)ですらかつては、人間に無害なものとして平気で使っていました。
そんな中、それぞれ個人個人が実践できるのは、
- 有機野菜を食べる
- ラップしたものをレンジで温めない
などがあります。ささいなことだと言わずに少しずつできることをやっていくことが体内に環境ホルモンを入れない一番の方法でもあります。
さらにゴミを出すときに「燃えるゴミ」なのか「燃えないゴミ」なのかを正しく判断することも大切です。
ドイツなどのヨーロッパ諸国では、燃やしてはいけないものに印をつけて正しい廃棄をするように企業側も努力しています。
環境ホルモンについてはまだまだ未知の部分もあり、正しい答えが見つかっていないものもあります。環境ホルモンは環境問題を考える最後の切り札になる。という人もいます。