ここ最近、「環境ホルモン」に関するニュースがネット、新聞、ニュースでとりあげられています。これまでに馴染みのない言葉ですが、環境ホルモンは、専門家達の間ではかなり前から注目されていました。
ここで「環境ホルモン」とは?という意味を簡単に簡潔に説明することは困難ですが、人間が生きていく上で非常に重要な部分です。環境ホルモンそのものは、未だ研究段階なので専門家達の間でもまだまだ解明できていない部分がたくさんあります。
環境ホルモンを簡潔に言うば「生物の整腸に悪影響を及ぼす化学物質」といえます。いまの段階で解明されている範囲内でいうと、環境ホルモンの影響とは、農薬、界面活性剤、プラスチックの原材料などから女性ホルモン(エストロゲン)様の働きをする化学物質が出て、それが生物(人間や動物)に入り、あかたもホルモンのような働きをして、生物の体内にあらかじめ設計されている成長プログラムを妨げてしまうことです。
非常に微量でも生体に影響を及ぼし、主に胎児期や幼児期の特定の時期に暴露(環境ホルモンにさらされること)すると、とりわけ生殖器に異常を引き起こします。このようにホルモンに作用する物質という意味で、専門家の間では「外因性内分泌攪乱物質」とも呼ばれています。
もともと環境ホルモン問題のきっかけとなったのは、各国のレポートからです。
- 巣をつくらないワシ
- 孵化しないワニ、鴨ねの卵
- 子供を産まないミンク
- メスに性転換してしまう魚
など野生動物の間で観察された様々な異常と経過によるものです。
化学物質が人間の未来にも影響を及ぼすではないかという危惧から環境ホルモンの問題について本気で取り組むようになったのです。