環境ホルモンはどういう経路で人間の体に入ってくるのか?

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環境ホルモンが人間の体内に入ってくるルートは空気、水、食物からです。人間が生きていく上で欠かせないものなので摂取しない選択肢はありません。北極や南極まで汚染されていることがわかっていますが、大都会の東京ではどうだろう?と考えれば安易に答えがでます。空気にはダイオキシンが混ざり、水も水道水、ペットボトルのミネラルウォーター、浄水器を通した水、いずれも100%安心できるものではありません。
水の場合でいえば、100%安心できるものは蒸留水です。沸騰した水のことです。水は沸騰させれば安全性は確立されますが、その際に使用する容器などにも注意しなければなりません。

そして一番多く入っているのは食品からです。ここ最近で無農薬野菜や有機栽培糖の農作物は出回っていますがこれを食べるに越したことはありませんが、魚や肉も凝縮されたジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)ポリ塩化ビフェニル(PCB)を含んでいる場合があるので注意が必要です。これは食物連鎖による仕組みです。

食物連鎖による環境ホルモンが侵入してしまう状況は以下のとおりです。
化学物質として秘蔵に安定しており、蓄積性が高いジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)を例にあげて解説します。
地上に散布されたジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)は、雨によって大地にしみこみ、その後、川に流れ込みます。川に流れるということは、次は海に入ります。すると海の微生物のプランクトンを食べた小魚の体内にはジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)が吸収されます。これは本当に僅かでごくごく微量なのですが、小魚の体内にはジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)が蓄積され、およそ10倍の濃度に凝縮されます。その小魚を食べた魚や鳥はさらに高濃度のジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)を蓄積されることになり、人間の口に入るときには濃度はかなり高くなってしまいます。
ここで深刻な問題は、ジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)を摂取した人間の1代限りで終わらないと言うことです。母から子供へと受け継がれてしまうのです。母親の母乳には、平均的にみても30ppbくらいのジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)が含まれます。

環境ホルモンが人間の体内に入ってくるのは、食物連鎖だけが原因ではありません。赤ちゃんや子供が口にする玩具や食器などにも注意が必要です。胎児の場合には、お母さんの体から入ってきますから妊婦などはとくに注意が必要です。

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