すべての食品が除毒できるわけではないことを知る

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まだまだ心配要因が多い遺伝子組み換え作物

下ごしらえではどうにもできない不安要素もあります。そのひとつが、遺伝子組み換え作物と、それを使用した加工食品です。遺伝子組み換え作物の危険性についでは、まだ不明瞭なことが多く、日本では栽培が認可されていません。一方、アメリカ等では認可されでおり、日本でも一部の農作物とそれを使用した加工食品の販売が認可されています。認可されている農作物は、大豆、トウモロコシ、ジャガイモ、菜種、綿実、アルファルファのみです。
これらの農産物を使用した加工食品には、原材料表示で遺伝子組み換え作物か、遺伝子組み換え作物ではないか、表示する義務があるものもあります。
豆腐や納豆、コーンスナック菓子、ポップコーンなどには必ず掲載されでいるので、購入する際には確認してみましょう。表示の義務がない加工食品の場合、「国産1100% 」と表示されているものを選ぶのがよいでしょう。

注意が必要なトランス脂肪酸

さらに、加工食品に含まれるトランス脂肪酸も除去が難しい不安物質です。トランス脂肪酸とは、マーガリンやショートニングのように植物油を水素添加によって固形化させたものや、バターなどの動物性油脂に含まれる不飽和脂肪酸の一種です。
摂取量が多いと、血中の悪玉コレステロールが増加し、動脈硬化が引き起こされ心疾患の危険性が高まるといわれています。国によっては、含有率の規制や、含有率表示の義務があります。

たとえば、デンマークでは、製品に含まれる油脂の2%未満に抑える制限があります。また、アメリカとカナダでは、含有量の表示義務があります。ところが、日本では特に制限や義務はありません。これは日本人の平均摂取量が比較的少ないという厚生労働省の考えからです。マーガリンやショートニングは、バターよりも安価で扱いやすいことから、菓子やパンなどに頻繁に使用されています。
原材料表示では「食用植物油脂」となっでいることもあります。表に示したとおり、含有量の幅が広く判断が難しいのですが、原材料表示を注意して見てみましょう。

食品100g中のトランス脂肪酸の含有量

  平均(g) 最大(g) 最小(g)
ショートニング 13.57 31.21 1.15
マーガリン 7.0 13.49 0.36
クリーム 3.02 12.47 0.01
バター 1.95 2.21 1.71
ビスケット 1.8 7.28 7.04

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