食卓でおなじみのかまぼこやちくわ、はんぺんなどの魚肉練り製品。本来、魚のすり身を使って作る練り製品は手間暇がかかり、良質な材料を使うと高価になるものです。しかし、スーパーなどの店頭には驚くほど安価な商品が並んでいます。今回は、安い練り製品の製造の裏側にある食品添加物のリスクや、本当に安全なかまぼこ・魚の選び方について解説します。
安価な練り製品の裏側と添加物のリスク

魚
食品添加物を使わず、魚のすり身と塩、酒などのシンプルな材料だけで丁寧に作られた練り製品は、現在でも小規模なメーカーなどで作られています。しかし、そうした本物の製品は決して安くはありません。私たちが日常的に目にする安価な練り製品がなぜ安く提供できるのか、そこには材料と製法の大きな違いがあります。
安い練り製品では、魚肉の割合を減らすために大豆タンパク(製油後に残る搾りかすなど)を使った「かさ増し」が行われるケースが多く見られます。そのままでは食感や風味が悪くなるため、滑らかさを出す乳化剤や、味をごまかすためのタンパク加水分解物・アミノ酸系調味料が大量に添加されます。
さらに、練り製品は原料を細かくすり潰す製造工程上、肉の塊などに比べて空気に触れる表面積が格段に広く、雑菌が繁殖しやすい性質があります。大豆タンパクや魚肉の腐敗を防ぐため、合成保存料や化学薬品を頼りに衛生管理や日持ちを維持せざるを得ないのが現状です。
昔ながらの職人は、塩加減や引き締めの技術だけで日持ちと弾力を出していましが、現代の大量生産ラインでは、減塩の風潮と効率化のなかで塩の代わりに食品添加物が多用されるようになりました。安易な価格の安さの裏には、こうした過剰な添加物の使用が存在しているのです。
このような製品の品質や材料の質を見極めるポイントについては、かまぼこの選び方 でんぷんの量が多いものは避けたいの記事でも詳しく解説していますので、併せて参考にしてみてください。
安全なかまぼこを購入するときに原材料で注意するポイント
スーパーなどで練り製品を選ぶ際は、パッケージ裏面の原材料表示をしっかり確認することが大切です。安価なかまぼこ等によく使われる添加物とそのリスクについて知っておきましょう。
- 保存料(ソルビン酸など):日持ちを向上させるために使われますが、腸内環境への影響が懸念されます。
- リン酸塩:外国産の冷凍すり身の保水性や保形性を保ち、プリプリとした食感を出すために使用されます。過剰摂取は体内のカルシウム吸収を阻害するリスクがあります。
- 加工デンプン・増粘多糖類:すり身の量を減らし、食感を保ちながら「かさ増し」をするために使われます。
- 合成着色料・発色剤:色鮮やかに見せるために添加されます。
安心・安全なかまぼこを選ぶ基準としては、まず原材料が「魚肉、砂糖、塩、卵白、魚介エキス」といった基本素材のみで構成されているシンプルなものを選ぶのが理想です。
また、「無リンすり身使用」と明記されているものや、着色にクチナシやベニバナなどの天然色素を使用している製品も良い指標になります。もとの形が分からない加工練り製品を頻繁に食べるよりは、原形が残っている新鮮な生の魚を選んだり、伝統的な製法で作られた信頼できるメーカーの製品を選んだりすることが、家族の食の安全を守ることにつながります。
まとめ
普段何気なく買っている安価な練り製品には、コストカットと大量生産のために多くの食品添加物や増量剤が使われています。練り製品を購入する際は価格だけで判断せず、原材料表示を確認して添加物が極力少ないものや、伝統的な製法で作られたものを選ぶ習慣をつけましょう。
当サイトでは、日々の買い物や外食時に役立つ「安心な食品の選び方」や、避けるべき食品添加物の知識について分かりやすく発信しています。健康的な食生活を維持するためにも、外食や市販品選びで迷った際はぜひ当サイトの他の解説記事やカテゴリ一覧も参考にしてみてください。


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