染毛剤は猛毒物質が含まれることも

流行の茶髪もよく考えて!

広く化粧品に含まれる染毛剤(ヘアダイ)は、化粧品(薬事法においては医薬部外品) の中でもきわめて危険な化学物質です。
かつて毛染めといえばもっぱら中高年の白髪染めを指しましたが、現在では「茶髪(ちゃばつ)」の流行などもあって、若者層にまで使われるようになりました
。髪全体を染める染毛剤のほか、部分的に簡単に染められるヘアカラー、ヘアマニキュアなどもありますが、主成分は強い毒性をもつものも多く、使用によって各種のアレルギー症状が現われることもあるので、過敏体質の人はとくに注意が必要です。
代表的な合成染毛剤であるバラフェニレンジアミン動物実験による半数致死量は、経口摂取で体重一キログラムあたり約80mg。これは成人ではスプーン一杯ほどの分量にあたり、劇毒~猛毒物質に属します。バラフェニレンジアミンやオルトフェニレンジアミン、アミノフェノールなどのアニリン誘導体は、アゾ染料(最も種類が多い合成染料) の原料となる化学物質です。化学染毛剤の歴史は、19世紀ドイツのエールリッヒが、アニリン誘導体であるアニリン色素による病原菌の染色を発見したことから始まりました。病原菌を染色するとは、病原菌とアニリン色素が化学的に結合することであり、またアニリン色素の毒性によってその病原菌が死滅することをさじ意味します。
それと同様にアニリン誘導体は血液細胞である赤血球とも結合し、赤血球の正常な酸素運搬機能を阻害するメトヘモグロビン血症を起こすことでも知られます。

  • アニリン誘導体…皮膚への付着による発疹、アレルギー性皮膚炎、吸入による気管支ぜんそく、またメトヘモグロビン血症を起こし、多くに発ガン性が報告されています。
  • ピロガロール…古くから白髪染めに用いられた没食子酸から誘導される化学物質。ブルーブラックインクの原料。毛皮や羊毛の染色にも用いられます。皮膚や粘膜への強い刺激作用があり、アレルギー性の発疹や皮膚炎のほか、色素沈着などを起こします。また、皮膚から体内に吸収され、しばしば致死的な肝・腎臓障害を起こします。
  • ヒドロキノン…写真現像剤や化学反応試薬としても使われる。皮膚や粘膜への強い刺激作用とともに発ガン性があります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください