シックハウス症候群 体調不良を起こす危険性がある
シックハウス症候群 というのは、室内にある化学物質や微粒子、カビなどが原因で、人が体調不良を起こす病気のことを指します。主な症状として、頭痛、めまい、喉の痛み、咳、鼻づまり、目のかゆみ、疲れやすさなどがあります。
シックハウス症候群 新築住宅に住み始めると急に心身が不調に
症候群(シンドローム)とは、心身にいくつかの異常な症状が認められても、その原因が明らかでなかったり、複数の原因が考えられるとき、病名に準ずるものとして、とりあえず命名されたものです。
新築あるいは、改築間もない家に住み始めてから、目がちかちかしたり、のどが痛んだり、鼻が乾く、あるいは、鼻水がでるといった症状にはじまり、頭痛やめまい、耳鳴り、イライラ、睡眠障害など、さまざまな心身の不調が現れることがあります。
これが新築病とも呼ばれるシックハウス症候群で、同様の症状がオフィス、マンションでも起きるときは、シックビル症候群などと呼ばれます。
シックハウス症候群の主たる原因といわれるのが、壁材、床材などの建材、塗料や接着剤に含まれている化学物質です。なんでも近年、大きな社会問題になっているのが、一部に発ガン性が報告されているものもあるVOC(揮発性有機化合物)です。労働安全衛生法法で規制対象になっているは47品目です。次にVOCを紹介します。
シックハウス症候群 原因 VOC (揮発性有機化合物)
ホルムアルデヒド(ホルマリン)
化学式HCHOで表される有機化合物で、刺激臭を持つ無色の気体です。一般的には、木材製品や接着剤、塗料、煙草などの燃焼によって発生する揮発性有機化合物(VOC)の一種として知られています。
合板はじめ、壁紙、フローリング、家具の接着剤などに使用。新築住宅でツーンとした異臭を発するのは主にアルデヒド。皮膚、粘膜への刺激性が強く呼吸器障害のほか、中枢神経障害や発ガン性も報告されています。
ホルムアルデヒドは、室内空気中で見つかる揮発性有機化合物の中でも最も一般的なものの一つであり、慢性的な暴露は健康に悪影響を与える可能性があります。ホルムアルデヒドは、目や鼻、喉などの粘膜を刺激したり、頭痛、咳、呼吸困難、吐き気、皮膚のかゆみなどの症状を引き起こすことがあります。長期的な暴露は、がんや呼吸器疾患などの健康問題を引き起こす可能性があるとされています。
トルエン・キシレン・ベンゼン、トリメチルベンゼン、ジエチルベンゼン
芳香族化合物特有の芳香を特徴とするベンゼンおよびベンゼン誘導体。塗装用溶剤、樹脂ワックスの溶剤などに多用されている。主な症状は、吐き気、頭痛、めまいなどベンゼンには発ガン性もあり。
酢酸ブチル、n-ブタノール
果実のような芳香のある液体。プラスチックの溶剤や香料の原料としても使われる。吐き気、頭痛、めまいなど。
テトラクロロエチレンなどの有機塩素化合物
ドライクリーニングのほか、油脂の洗浄剤などとして広く使用される。
ナフタレン
防虫剤。白色結晶から気化して特有の強い臭気を放つ。水には不溶だが、有機溶媒にはよく溶ける性質を持つ。粘膜刺激作用、血液障害など。
フェンチオ(MPP)、クロルピリホスなど
有機リン系殺虫剤。吐き気、頭痛、めまい、中枢神経障害など。
シックハウス症候群の原因としては、家具や建材、清掃用品、化粧品などの化学物質、空気中の微粒子、カビ、換気不良などが挙げられます。特に新築やリフォーム後の部屋では、建材や家具から発生する揮発性有機化合物(VOC)が多く放出されるため、注意が必要です。
予防するためには、換気をしっかりと行うことが大切です。定期的な換気と、空気清浄機の使用が有効です。また、化学物質を含まない自然素材の家具や建材を選ぶことや、掃除をしっかりと行うことも重要です。症状が出ている場合には、早めに医師の診断を受けることが必要です。
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