細胞を破壊してしまう界面活性剤

殺菌用に使われる逆性セツケンは、死亡事故まで

洗濯や食器洗いに使われる合成洗剤の主成分は、石油・石炭を原料として合成された界面活性剤です。界面活性剤の分子は、水になじみやすい親水基と、油となじみやすい親油基という部分をもっています。界面活性剤という名称は、化学的に反発しあう水と油の境界面で、両者をとりもつような働きをすることに由来しています。
界面活性剤の多数の分子が汚れである油成分と結合すると、やがて汚れを包み込むようになり(これをミセルといいます)、結果として繊維や食器の汚れが水溶液中に分散することになります。界面活性剤は親水基の性質の違いにより、次のように大別されています。

陰イオン海面活性剤

洗濯用・台所用洗剤、シャンプーなどに使われます。表に合成洗剤(中性洗剤) と呼ばれるものの主成分。セッケンも陰イオン界面活性剤の一種ですが、合成洗剤とは主成分において区別されます。なお、1960年代に大量に使われて、全国的な環境汚染問題を起こしたABS (アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム) は、メーカー側の自主規制によってLAS に切り替えられて、現在、製造されていません。しかし、その後、LASにも発ガン性があることが報告されています。

陽イオン界面活性剤

帯電防止効果があり、リンスインシャンプーや、洗濯用洗剤の柔軟仕上げ剤などに使われます。殺菌洗浄に使われる逆性セッケンは陽イオン界面活性剤で、タンパク質の変性作用は、陰イオン界面活性剤よりも強力で、逆性セッケンにおいては、しばしば死に至る中毒事故を起こします。

両性界面活性剤

主としてベビーシャンプー、リンス、リンスインシャンプー、洗濯用洗剤の柔軟仕上げ材などに含まれます。

非イオン界面活性剤

台所用洗剤に単独あるいは陰イオン界面活性剤と混合して使われるほか、医薬品(注射薬や輸液剤) の添加物、農薬の添加剤などにも使われます。

飲み込むと胃の具合が悪くなる

合成洗剤を使って水仕事をすると手が荒れます。これは界面活性剤が皮膚の脂を落とすばかりでなく、皮膚のタンパク質を変性してしまうことが原因です。細胞膜はリン脂質の二重層からなりますが、界面活性剤は細胞膜の二重層内部のリン脂質と結合して、細胞機能にさまぎまな悪影響を及ぼします。
高濃度の界面活性剤を誤飲すると、口やのど、胃の粘膜が破壊され、嘔吐、下痢、腹痛などの症状が現われ、摂取した量によっては死に至ります。また、血液中に入り込むと赤血球の細胞膜を破壊したり(溶血作用)、慢性の肝臓障害を起こしたり、動物実験では発ガン性や催奇形性があることも報告されています。
アトピー性皮膚炎などの各種アレルギー性疾患との関係も疑われています。これは界面活性剤が細胞を破壊することにより、人体の免疫力の低下を招くからともいわれます。中性洗剤というのは液性が中性(酸性とアルカリ性の中間) という意味であり、毒性のある無しとは関係ありません。洗濯用洗剤、台所用洗剤のほとんどは中性洗剤ですが、その主成分は界面活性剤であり、界面活性剤そのものが人体のすべての細胞に毒性をもっています。また、界面活性剤には製造段階での不純な副産物も混じっています。品質表示だけでは危険度は評価できませんが、一般に目に痛みを感じるような合成洗剤ほど毒性が強いといわれます。濃度が高いほど毒性も強まるので、使い過ぎを控えることも心がけるべきです。

歯磨き粉にも含まれる

朝晩、歯ブラシにつけて、口の中の粘膜と接触させる歯磨き剤には、強い毒性をもつものはないとはいえ、口内炎やアレルギーの原因となるような化学物質が数多く含まれます。歯周病の予防には歯磨き剤など使わない単なるブラッシングのほうが効果的という歯科医もいるほどです。含有成分がやたらに多かったりする歯磨き剤は避け、清涼感を求めて大量に使うのも改めたほうがよいでしょう。発泡剤と表示があるのは界面活性剤です。アレルギー体質の人は、界面活性剤を使わないセッケン歯磨きを使うべきです。
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