バナナは上部分1センチを切り落として食べる

フィリピン産よりも台湾産のほうが安心

熱帯植物のバナナですが、バナナがまだ高級な果物で、遠足に持っていくとちょっとステータスだつた昔は台湾産のものがほとんどでしたが、最近出回つているのはフィリピン産です。
全体の8割を占めています。しかし、安全という点からすると、ベノミルなどの殺菌剤や、TBZ、イマザリルなどの防カビ剤を使っているフィリピン産よりも、防腐剤にみょうばんを使っている台湾産のほうが安心で、おすすめです。

バナナは1年中出回っており、旬はありません。農薬の心配ですが、バナナの場合、ほとんど皮の部分にしか残りません。

ですから、皮をむけばいいのですが、ここで1つ大きな問題が。バナナは軸が腐ってしまうのを防ぐために、収穫後に防腐剤や防カビ剤などを使うことが多いのです。

こうした農薬は、軸に近い果肉の部分にしみこんでいることがあります。ちなみに軸とは、バナナを食べるとき上になる部分。ですから、皮をむいたら、上から1センチほど切り落として食べます。これが安心のポイントです。1センチ以上先まで農薬がしみこむことはないので、これで大丈夫。

「輸入チェリー」はポストハーベスト農薬の不安が強いさくらんぼ

つけ洗いとふり洗い

6月の旬の時期になると、店頭にかわいらしい姿のさくらんぼが顔を見せます。種類は2つあって、きれいなピンク色のさくらんぼと、赤黒いさくらんぼ。
ピンクのものは国内産、赤黒いのは輸入もののチェリーです。味に少し違いがあり、どちらのさくらんぼも人気。

でも、安心という点では、やはり国内産がよいでしょう。輸入ものは収穫後に使用するポストハーベスト農薬の不安が強いのです。畑で使われる農薬は、ある程度蒸発したり、太陽の紫外線で分解されたりしますが、ポストハーベスト農薬は、ほとんどそのまま残ります。
正直、日本でのチェック体制も整っていないのが実情です。
国内産の旬は、6月。輸入ものは5~7月です。さくらんぼは皮ごと食べるので、よく洗うことが大切。

ボウルにさくらんぼを入れ、水を流しっばなしにして10分ほどつけ洗いが理想です。水を流しっばなしにすることで、水に溶けだした残留農薬やダイオキシンが再びさくらんぼの表皮につくことを防ぎます。

つぎに、さくらんぼをザルにとり、水を流したままで、ふり洗いを五回ほど。輸入ものは、とくに念入りに洗いましょう。表皮についた殺菌剤などの農薬やダイオキシンはこれでとり除くことができますが、残念ながら表皮下のクチクラ層までしみこんだ殺虫剤やダイオキシンは防ぎようがありません。

ただ、なんといっても、さくらんぼは高価。たとえ残留農薬やダイオキシンが残っていたとしても、健康を害するほどたくさんは食べられないのが救いです。

ぶどうは粒ごと口に入れるのは危険

皮を口につけないように極力注意する

ぶどうを皮ごと食べる人はいないと思いますが、それでも小粒のものは、粒ごと口に入れ、皮をプツと吐きだすような食べ方をする人もいます。でも、この食べ方はちょっと危険。

皮ごと口の中に入れて噛むのはダメ。ぶどうの表皮や表皮下のクチクラ層には、殺虫剤などの農薬が残っているので、ここから殺虫剤がにじみでてくる可能性があります。

ともかく、よく洗うことが肝心。まず、ボウルにぶどうの房を入れ、水を流しながら10分ぐらいつけておきます。つぎに、ぶどうをザルにとり、水を流しながら、ザルを5回ほどゆすってふり洗い。
これで、表皮に残った農薬やダイオキシンはずいぶん減らすことができます。ぶどうを食べるときは、皮を口につけないように極力注意する必要があります。

マスカットなど大粒のぶどうは手で皮をむきます。表皮下のクチクラ層ごととり除くことができるため安心です。小粒のぶどうは、粒を口元にもっていき、指で押すと同時に中身だけ吸いだして食べます。

さて、ぶどうの選び方。「粒がそろっていて、肩のところの粒が落ちにくいもの」を。健康に育った証拠で、農薬などの不安も少ないぶどうです。表面に白っぽい粉がついていますが、これは農薬ではなく、ブルームというロウ物質。これが多いものほど熟していて鮮度の高い証拠。ぶどうの旬は8~10月です。

ももは、ビタミンCが多く便秘解消に効果的なペクチンが豊富

農薬の不安は洗って解消できる

「病気のとき、お母さんが冷たく冷やしたももの缶詰を食べさせてくれた」という思い出がある人も多いかもしれません。缶詰に限らず、ももはきめ細かくジューシーな果肉ののどごしがよいため、食欲がないときでもおいしく食べることができます。
甘く熱したももは、贈りものにしても喜ばれますね。ももは「やや大玉のもの、桃色が鮮やかで、ふっくらと丸く形が整っているもの」を選びます。

旬は6~9月です。ももは病気や害虫に弱いため、殺菌剤や殺虫剤などの農薬を使うことが多い果物。表皮や表皮下のクチクラ層に不安物質が残っている可能性が多いのです。

でも、洗って皮をむけば大丈夫。傷みやすいのでゴシゴシ洗うわけにはいきませんが、それでも皮についた農薬やダイオキシンの心配をなくすために、そっとなでるようにして、ていねいに洗いましょう。さらにももは、ビタミンCやカリウムが豊富。水に溶ける食物繊維のペクチンも含まれているので、便秘の解消にも効果があります。

便秘の改善や疲労の回復にはモモ

なしは病気や害虫に弱く 、たくさんの農薬が使用される

厚めに皮をむくことで、よ薬部分をとり、甘みを増すことができる

甘酸っぱくさわやかな果汁がたっぷりのなし。口に含めば、疲れもとれてしまいそう。ところで、そんな気がするだけではありません。なしには実際、疲労回復に効果があるアスパラギン酸が含まれているのです。

しかし、なしは病気や害虫に弱く、虫がつかないように殺虫剤などを多く使います。さて、こうした農薬は、太陽が当たればある程度は紫外線によって分解される性質があります。

だから、本当は「有袋栽培」のものよりも、太陽の光をさえぎらない「無袋栽培」のものが安全。ちなみに「サンセーキ」など、サンが頭につくものは無袋で育てたというしるしです。でも、店先に並ぶのは、圧倒的に袋がけをして育てた「有袋栽培レのなしが多いのです。

そこで、選ぶなら旬のなしがおすすめです。旬の果物は、気候条件に合わせて自然に育てている分、農薬の畳も少なくてすむからです。なしの旬は8~12月。
幸水や長十郎、豊水などの赤なし系が先に出回りはじめます。なしを選ぶときは、「左右のバランスがよく、肌がきれいなもの」を。また、食べる前に、水を流しながらよく手でこすって水洗い。表面に残っている殺虫剤やダイオキシンを落とします。
少し厚めにむきます。

昔から「なしは大名にむかせろ」といわれているとおりです。大名は普段、包丁など使わないから、どうしても皮を厚くむいてしまう。しかし、そのほうがかえって皮と果肉の間の酸をとり除くことができ、甘みがそこなわれずにすむことのたとえです。表皮の下のクチクラ層に殺虫剤がしみこんでいることも多いので、厚めにむけば同時にクチクラ層もとり除くことができ安全です。

梨でむくみや便秘を改善する

しいたけは、栄養満点でカロリーがない嬉しい食材

内側のひだがはっきりして肉厚のものは品質のよい証

生しいたけは屋内や林の中で栽培されます。農薬が使われることも少なく、ダイオキシンに汚染されている心配もあまりありません。よいしいたけは、「かさの内側のひだがはっきりしていて、肉厚のもの」です。
よい条件のもとで育っている証拠。

旬は9~12月です。しいたけの洗い方は、ボウルの中でためすすぎ。これで十分。1~3回、水をかえて洗えば大丈夫です。

さて、しいたけには、ビタミンBl、B2、カリウム、食物繊維のほか、紫外線に当たるとビタミンD2に変わるエルゴステリンを多く含んでいます(もっとも、天日干しをしなければ、ビタミンD2にはなりません)。

しかし、それより何よりも、しいたけには健康を維持するために大切な2つの成分が含まれています。1つはエリタデニンです。これは血中のコレステロール値を下げる効果があります。
もう1つはβグルカンという成分。免疫力を高め、ガン細胞が増えるのを抑える作用があるのです。また、食物繊維はエリタデニンと一緒になると、ますますパワーアップ。食物繊維は便秘によいだけでなく、有害物質を体の外に出す大切な役割を果たしているのです。こんなに、体にいい成分がたくさん含まれているのに、しいたけのカロリーはゼロ。体重が気になる人には嬉しい野菜ですね。
生活習慣病の予防に最適なしいたけ

さやえんどうはちょっとした工夫で中にしみこんだ農薬をとり除<

筋とりはひとつひとつ丁寧に行なうのが肝心

さやえんどうが成長すれば、えんどうまめになります。品種は違いますがグリーンピースも同じ仲間です。煮ものや妙めものの彩りとしてだけでなく、新鮮なさやえんどうを妙めてカツオぶしを絡め、仕上げにしょうゆで味付けした一品など酒の肴に最適です。

さわやかな初夏の味です。さやえんどうは、さやの中に大きい粒が7~8個ほど詰まっているものを選びます。旬は5~6月。安心して食べるためには、まず水を流しながら、ボウルの中でふり洗い。表皮についた農薬などの不安物質をとり去ります。

つぎに、筋とり。筋をとり除くことで表皮の下のクチクラ層が露出し、中にしみこんだ農薬やダイオキシンがお湯の中に溶けだします。たっぷりの熱湯で1分ほどゆで、手早くザルにあげて、冷水にサッととおして水気をきります。なお、色鮮やかにゆでるために、塩を1つまみ入れるのが習わしのようですが、別に入れなくても、仕上げの色に差はありません。

ビタミンCが豊富なさやえんどうで美肌づくり、風邪予防

えだまめは、それほど神経質にならずに、手軽に安心して使える

ゆでる前に塩もみすれば、点薬を除去する効果も大

昼間の熱気が少しはおさまった夏の夜、ゆであがったえだまめをつまみに、ビールを一気にと飲む。幸せな瞬間ですよね。ところで、そのえだまめ、安全でしょうか?

1つのさやに、同じ大きさの粒がきっちり入っているものを選びましょう。一粒くらいしか入っていないさやが多いものは、ムリに育てている証拠。農薬もたくさん使っている可能性があります。

旬は6~9月。えだまめは、普通にゆでればそれでOK。まずは安心です。ただし、ポイントを1つ。さやを枝からとってザルにあけ、水を流しながらサッと洗う。つぎに、塩をふったら手でもんで、全体にまぶしっける。

水洗いで表皮の農薬などは落とせますが、表皮下の農薬やダイオキシンをとり去るためには、この作業が大切。塩もみをすることで表皮に傷がつき、沸騰したお湯で5~6分ゆでる間に溶けだしてしまうということです。

農薬やダイオキシンは、さやの中の豆までは浸透しないので、これ以上、神経質になる必要はありません。ゆで上がったえだまめは、塩をふってどうぞ。
ちなみに、えだまめには、アルコールの分解を助けるビタミンC とB1、メチオニンという成分も含まれているので、ビールのつまみにはかかせません。

ビタミンB1が豊富で夏バテ予防に最適なえだまめ

ブロッコリーは、病気や害虫に強く 、ビタミンCが豊富

小分けにしたブロッコリー2房で、1日に必要なビタミンCが摂れる

ブロッコリーは「花莱」。つまり、花の野菜。いつも食べるのは、つぼみの部分にあたります。とくにビタミンCが豊富に含まれ、その量はレモンの2倍もあります。

小分けにしたブロッコリー3房ほどで、1日に必要な量をカバーすることができるスグレモノです。さて、よいブロッコリーの見分け方は、「つぼみが固く締まっていて、こんもり盛りあがっていること」。よい条件のもとで育った証拠です。

旬は12~2月。ブロッコリーは、病気や害虫に強く、花の部分は外側の葉に包まれて育つので、農薬やダイオキシンの心配はあまりありません。安心して食べるためのポイントは、小房に分けてゆでこぼすこと。これだけで十分です。

表皮の下のクチクラ層に、万が一、農薬やダイオキシンがたまっていたとしても、切り口からお湯に溶けだすので安心です。なお、ブロッコリーには、ガンの予防に効果があるグルセチンという成分も含まれています。こちら