化学物質過敏症の原因は?微量で発症するメカニズムと大気、食品、日用品に含まれる主要物質リスト

化学物質過敏症の原因は?微量で発症するメカニズムと大気、食品、日用品に含まれる主要物質リストを紹介します。化学物質過敏症(CS)は、ごく微量の化学物質に反応し、多様な体調不良を引き起こす疾患です。その原因物質は身の回り数限りなく存在するため、症状の引き金となっている物質を特定することは非常に難しく、原因解明に時間を要することが大きな問題となっています。
化学物質過敏症の原因は?微量で発症するメカニズムと大気、食品、日用品に含まれる主要物質リスト
さらに、この疾患は、複雑な仕組みがようやく分かり始めたばかりのアレルギーとは異なり、20世紀後半以降に登場してきた新しい病態であるため、発症メカニズムについてはいまだに解明されていない部分が多いのが現状です。
本記事では、化学物質過敏症がなぜ微量で発症してしまうのかという難解なメカニズムに触れながら、日常生活の中に潜む具体的な原因物質について解説いたします。大気、水質、食品添加物、農薬、日用品、建材など、広範囲にわたる主要な原因物質のリストを確認し、この疾患の全体像と向き合うための第一歩を踏み出しましょう。
非常に多く原因解明に時間がかかる
化学物質過敏症は、ほんの微量でも起きるため、その原因物質を突き止めることが容易ではありません。すぐ身の回りに存在する数かぎりない化学物質を消去法で絞り込んで、ようやく原因物質を突き止めても、今度は生活環境の中から完全に排除するのが困難といいう問題が待ち受けています。
化学物質過敏症の主な原因としては以下の表に示すとおりですが、アレルゲンとは異なり、発症のメカニズムもかなり違いがあります。
現在は、アレルギーのの複雑な仕組みがようやくわかりかけてきた段階で、20世紀後半以降の登場してきたばかりの化学物質過敏症については、ほとんどわかっていないのが現状です。
化学物質過敏症の原因物質
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大気汚染物質
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窒素酸化物)NOx)、花粉、アスベスト、ダイオキシンなど |
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水質汚染物質
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各種トリハメロメタン、トリクロエチレン、クロロホルム、四塩化炭素、重金属など、 |
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水質汚染物質
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有機塩素系、有機リン系、その他の各種農薬(ポストハーベスト農薬)。食肉類に含まれる抗生物質。カドミウム、水銀、鉛などの重金属。 |
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食品添加物
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保存料、防かび剤、殺菌剤、発色剤、酸化防止剤、着色料など。 |
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農薬
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除草剤、殺虫剤、(その他パラコート、有機塩素系、有機鱗茎、カーバメート系など) |
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医薬品
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総合感冒薬(ピリン系、アスピリン、アセトアミノフェンなど)鼻炎、咳止め用内服薬。抗ヒスタミン剤、ステロイド剤、ビタミン剤など。 |
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工業薬品
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ホルムアルデヒド、フェノール、クレゾール、有機溶剤など |
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化粧品及び化粧品添加物
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殺菌剤、防腐剤、着色料、ホルモン剤、染毛剤など |
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衣料品およびクリーニングの加工材
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繊維加工材、防虫剤、脱臭剤など |
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室内汚染物質
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建材や接着剤からのホルムアルデヒド、防腐剤、防虫剤、プラスチック可塑剤、防燃剤、OA機器からの微量ガス、芳香剤、消臭剤、タバコの排煙など |
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その他の家庭用化学物質
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殺虫剤、合成洗剤、漂白剤、かびとり剤、ヘアースプレー、各種DIY用品(有機溶剤、塗料、ワックス、接着剤、ハンダなど) |
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動物・植物
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ペットの毛やふけ、かび、だに、花粉など |
まとめ
化学物質過敏症(CS)は、ほんの微量の化学物質でも症状が引き起こされるという点で、従来の疾患とは異なる複雑な問題を抱えています。その発症メカニズムはアレルギーとも異なり、20世紀後半以降に顕在化した比較的新しい病態であるため、未解明の部分が多いのが現状です。
原因物質の特定と排除の難しさ
化学物質過敏症の大きな課題は、原因物質の特定が難しいこと、そして特定できたとしても生活環境から完全に排除することが非常に困難である点です。私たちの周囲には無数の化学物質が存在しており、消去法で原因を絞り込んだとしても、それらを生活空間から取り除くことは現実的に大きな壁となります。
日常生活に潜む主要な原因物質
原因を理解し対策を講じるためには、日常生活に潜む主な原因物質の発生源を把握しておくことが重要です。対象となる物質は多岐にわたりますが、主な発生源は以下に分類されます。
- 環境汚染物質:窒素酸化物、ダイオキシンなどの大気汚染物質、トリハロメタンや重金属などの水質汚染物質。
- 食品関連物質:農薬(特にポストハーベスト農薬)、食肉に含まれる抗生物質、保存料や着色料、発色剤などの食品添加物。
- 家庭・医療関連物質:ホルムアルデヒドなど建材由来の室内汚染物質、合成洗剤や殺虫剤、DIY用品などの家庭用化学物質、さらには総合感冒薬や抗ヒスタミン剤などの医薬品。
化学物質過敏症と向き合うためには、まずこれら多岐にわたる原因物質の存在を理解し、日常生活で可能な限り曝露を減らす工夫が必要です。この疾患の解明と適切な対処法の確立には時間がかかるものの、情報を集め適切な防御策を講じることが、現時点で最も重要な対策といえます。

