「環境ホルモンとは?」カテゴリーアーカイブ

環境ホルモンから自分の身を守るために

環境ホルモンを公害と同様に理解している人がいますが、これは全くの異なった性質のものです。

ダイオキシンが問題となった際にも「企業=悪」という図式はすぐに成り立ちませんでした。ダイオキシンの発生のもとを購入したり、使用しているのは、消費者だからです。ごみを燃やした際に発生するダイオキシンを防ぐには、ごみの分別や管理が重要になってくるのです。一部の人だけがこうしてきちんとしてもほんの僅かな人が無関心であれば、ダイオキシンの汚染を止めることはできません。

川の汚染も自然に汚染されてきたわけではなく人間が汚した代償でもあるのです。環境ホルモンをしっかり見つめ、何が起きているのか?をひとりひとりが自覚し原因を考えなくてはならないのです。

現在では、有害と認められているジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)ですらかつては、人間に無害なものとして平気で使っていました。

そんな中、それぞれ個人個人が実践できるのは、

  • 有機野菜を食べる
  • ラップしたものをレンジで温めない

などがあります。ささいなことだと言わずに少しずつできることをやっていくことが体内に環境ホルモンを入れない一番の方法でもあります。

さらにゴミを出すときに「燃えるゴミ」なのか「燃えないゴミ」なのかを正しく判断することも大切です。

ドイツなどのヨーロッパ諸国では、燃やしてはいけないものに印をつけて正しい廃棄をするように企業側も努力しています。

環境ホルモンについてはまだまだ未知の部分もあり、正しい答えが見つかっていないものもあります。環境ホルモンは環境問題を考える最後の切り札になる。という人もいます。

環境ホルモンはどういう経路で人間の体に入ってくるのか?

環境ホルモンが人間の体内に入ってくるルートは空気、水、食物からです。人間が生きていく上で欠かせないものなので摂取しない選択肢はありません。北極や南極まで汚染されていることがわかっていますが、大都会の東京ではどうだろう?と考えれば安易に答えがでます。空気にはダイオキシンが混ざり、水も水道水、ペットボトルのミネラルウォーター、浄水器を通した水、いずれも100%安心できるものではありません。
水の場合でいえば、100%安心できるものは蒸留水です。沸騰した水のことです。水は沸騰させれば安全性は確立されますが、その際に使用する容器などにも注意しなければなりません。

そして一番多く入っているのは食品からです。ここ最近で無農薬野菜や有機栽培糖の農作物は出回っていますがこれを食べるに越したことはありませんが、魚や肉も凝縮されたジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)ポリ塩化ビフェニル(PCB)を含んでいる場合があるので注意が必要です。これは食物連鎖による仕組みです。

食物連鎖による環境ホルモンが侵入してしまう状況は以下のとおりです。
化学物質として秘蔵に安定しており、蓄積性が高いジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)を例にあげて解説します。
地上に散布されたジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)は、雨によって大地にしみこみ、その後、川に流れ込みます。川に流れるということは、次は海に入ります。すると海の微生物のプランクトンを食べた小魚の体内にはジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)が吸収されます。これは本当に僅かでごくごく微量なのですが、小魚の体内にはジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)が蓄積され、およそ10倍の濃度に凝縮されます。その小魚を食べた魚や鳥はさらに高濃度のジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)を蓄積されることになり、人間の口に入るときには濃度はかなり高くなってしまいます。
ここで深刻な問題は、ジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)を摂取した人間の1代限りで終わらないと言うことです。母から子供へと受け継がれてしまうのです。母親の母乳には、平均的にみても30ppbくらいのジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)が含まれます。

環境ホルモンが人間の体内に入ってくるのは、食物連鎖だけが原因ではありません。赤ちゃんや子供が口にする玩具や食器などにも注意が必要です。胎児の場合には、お母さんの体から入ってきますから妊婦などはとくに注意が必要です。

精巣ガン、子宮内膜症が増加している

人間の場合、妊娠6週目になると胎児の腎臓の近くに精巣が生成されます。これが男性ホルモンであるテストステロンを作り始めます。この働きによって男性の生殖器が発達し、正常ならば妊娠10週目くらいから胎児の精巣は、腎臓のあたりから下降をはじめ、出産直前に陰嚢までおりてきます。ところがこれが正常にいかない場合、停留睾丸になります。こうした障害をもつ男子がこの20年間で倍近くに増えています。

女性への影響をみてみると、環境ホルモンが主に女性ホルモン様の働きをして、そこでやはり生殖障害が出たり、子宮内膜症になったりするといいます。子宮内膜症は特に深刻で、アメリカ女性の10人にひとりがこの病気になる、とまで言われています。

子宮の内にある細胞組織(子宮内膜)が子宮以外のところに出てしまい増殖するものです。子宮の外というのは、たとえば卵巣、膀胱、腸などにあらわれ、月経の時に剥離していくので女性にとっては大変な痛みを伴います。しかも不妊症や骨盤内癒着などの合併症を引き起こします。
これまでの研究で、生まれて間もないマウスに女性ホルモンを投与すると、脳下垂体に異常をきたしホルモンコントリールに支障をきたすことがわかっています。プロラクチンというホルモンが常に分泌されてしまい、それが子宮内膜症の原因になることがわかっています。ほかにも精巣ガン、前立腺ガン、乳がん、子宮ガン、膣ガン、卵巣ガンなどのガンが増えているのも環境ホルモンと何らかの関係があるではないかと言われています。とくに乳がんはどれだけ女性ホルモンの暴露を受けたかによって発症率が変動すると言われています。

初潮が異常に早かったり、子供を産んだ経験のない人は、それだけ女性ホルモンの暴露期間が長くなるので、発生しやすいといいます。つまり、女性ホルモン様の働きをする環境ホルモンに長い間、暴露した人もそれだけ乳がんが発生しやすくなる可能性があります。

男性の精子が減少している

環境ホルモンについてでは生殖活動に異常をきたしている自然界の野生動物について解説しましたがどうも、この現象は動物だけに限らないようです。人間にも及んでいる事実があるようです。こうした取り組みの発端は人間の男性の精子の数が減っている現象からはじまりました。様々なデータからこの50年の間に明らかに男性の精子の数がへっていることがわかってきました。

考えてみれば、人工的な化学物質がこの地上に誕生?登場?してから100年以上。そしてこのわずか50年の間に人間はたくさんの化学物質をつくり、その数は1000万種を越えるというのです。
化学物質のおかげで、生活は便利になりましたが、その一方で大気、水、土壌という自然環境にこられの化学物質が入り込み、食料や水にまで汚染されるようになってしまったのです。

具体的な数値であわらすと、1940年から1990年の間の50年間で男性の精子の数は45%も減少しているのです。そして精液の両は25%も少なくなっているのです。50年前の1940年頃には、1mlあたり約1億1300万個の精子がいたのに、最近では1mlの中に約2000万個の精子しかいないという男性も増加傾向にあります。精子の数が少ない男性は1940年と比べて3倍にもなっているのです。

ただしこうした現象が全て環境ホルモンによるものなのか、ということはまだはっきりしていません。ただし、野生動物の間では、マウス等の実験から明らかにされていますので、その延長線上という観点から見れば間違いはなさそうです。

女性が子供を産まなくなったのは、晩婚化と、社会進出にあると言われていますが、果たしてそれだけの理由ではないように思います。文化的、社会的な理由以外に科学的な観点から見れば、ほかの理由を模索したときに「環境ホルモン」にたどり着いてしまうのです。

環境ホルモンについて

ここ最近、「環境ホルモン」に関するニュースがネット、新聞、ニュースでとりあげられています。これまでに馴染みのない言葉ですが、環境ホルモンは、専門家達の間ではかなり前から注目されていました。

ここで「環境ホルモン」とは?という意味を簡単に簡潔に説明することは困難ですが、人間が生きていく上で非常に重要な部分です。環境ホルモンそのものは、未だ研究段階なので専門家達の間でもまだまだ解明できていない部分がたくさんあります。

環境ホルモンを簡潔に言うば「生物の整腸に悪影響を及ぼす化学物質」といえます。いまの段階で解明されている範囲内でいうと、環境ホルモンの影響とは、農薬、界面活性剤、プラスチックの原材料などから女性ホルモン(エストロゲン)様の働きをする化学物質が出て、それが生物(人間や動物)に入り、あかたもホルモンのような働きをして、生物の体内にあらかじめ設計されている成長プログラムを妨げてしまうことです。

非常に微量でも生体に影響を及ぼし、主に胎児期や幼児期の特定の時期に暴露(環境ホルモンにさらされること)すると、とりわけ生殖器に異常を引き起こします。このようにホルモンに作用する物質という意味で、専門家の間では「外因性内分泌攪乱物質」とも呼ばれています。

もともと環境ホルモン問題のきっかけとなったのは、各国のレポートからです。

  • 巣をつくらないワシ
  • 孵化しないワニ、鴨ねの卵
  • 子供を産まないミンク
  • メスに性転換してしまう魚

など野生動物の間で観察された様々な異常と経過によるものです。

化学物質が人間の未来にも影響を及ぼすではないかという危惧から環境ホルモンの問題について本気で取り組むようになったのです。