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子供のおもちゃは 塩化ビニール製 を買わない

子供のおもちゃは 塩化ビニール製 を買わない のが安全です。子供用の玩具には、塩化ビニール製のものが多く、環境ホルモンが溶けだしています。

おもちゃからフタル酸エステルが検出 塩化ビニール製 は環境ホルモン

子供のおもちゃは 塩化ビニール製 を買わない

子供のおもちゃは 塩化ビニール製 を買わない

子供用の玩具には、塩化ビニール製のものが多く、環境ホルモンが溶けだしています。

1997年に世界17カ国から玩具を購入。その中かから63種類の塩化ビニールについて調べています。その結果、ほとんどの玩具から環境ホルモンの一種である、フタル酸エステルが検出されています。
日本のおもちゃも含まれているので問題になっています。

フタル酸エステルは、塩化ビニールを軟らかくする可塑剤として多く使われています。実際には、塩化ビニールとしっかり結合しているわけではなく、移動が安易にできる状態で存在しているので、使用している間や、廃棄後に、環境中に放出されている可能性があります。

ラットの実験段階では、フタル酸エステルが肝臓、腎臓、胃、生殖器官に悪影響を及ぼす報告もあります。
当然、乳幼児は玩具をなめたり、噛んだり、しゃぶったりするので、唾液に溶けだしたフタル酸エステルを体内に取り込んでしまうことになります。体が未発達の子供達は、化学物質の影響を受けやすく、安全性を確立しなければなりません。

安全性を考えれば、ポリエチレン系、ポリプロピレン系

ヨーロッパでは、この状況を深刻に受け止め、対策を講じています。さらにデンマークでは、玩具へのフタル酸エステルの使用禁止を検討しています。
日本でも日本玩具協会が、環境ホルモンについての本格的な情報収集などをはじめています。
乳幼児の玩具をどう選ぶか?
素材が木の木製の玩具は安全です。しかし、塗装されているものは、塗料が口に入る可能性があるので避けます。
無垢の木でつくられていても、防腐処理されていたり、無垢の木に似せた塗装をしているものもあるので注意が必要です。
プレスチック製であれば、ポリエチレン系、ポリプロプレン系を選びます。

安心の木製塗装なし玩具一覧

環境ホルモンを含まない木製の安心おもちゃ一覧(塗装なし)
※子供がなめたり、噛んだり、しゃぶったりしても安全です。

環境ホルモン防衛法

環境ホルモン カップ麺 そのままお湯を注がない

環境ホルモン カップ麺 そのままお湯を注がない のが安全です。カップ麺を食べる場合には、発泡スチロールの容器に熱を加えることが一番の問題なので、お湯を注ぐ段階から別の容器に移してから食べるようにします。また、添加物についても不安があります。

環境ホルモン カップ麺 容器は危険な スチレン

カップ麺は、子供から大人まで人気の商品で、様々な種類が販売されています。値段も安く購入しやすく、さらに保存がきく、おいしいとくればどの家庭でも購入します。食べたいときにお湯を注ぐだけで食べられる手軽さが嬉しいものです。

カップヌードルが国内年間売上 1,000 億円を達成したというニュースをやっていました。これはとても心配なニュースでもあります。国民があまりにも無関心にカップ麺を食べて続けているということです。カップ麺には添加物のリスクとカップの環境ホルモンという2つのリスクが存在しています。

カップ麺には食品添加物の問題がありますが、もうひとつ忘れてはならない問題をかかえています。それは容器です。カップのほとんどが発砲スチロールでできています。最近は、紙タイプのものも売られていますが、まだまだ発泡スチロールのほうが多く使われています。

発泡スチロールの原料は「スチレン」ですが、このスチレンの分子が二つくっついた「スチレンダイマー」と3つくっついた「スチレントリマー」には内分泌攪乱作用があります。

スチレン は芳香族炭化水素で、ベンゼンの水素原子の1つがビニル基に置換した構造を持ちます。 天然の樹脂である蘇合香(そごうこう、styrax)の成分として発見された。 これが慣用名のスチロール(styrol)やスチレン(styrene)の由来です。

カップ麺の容器やポリスチレンのトレイなど 25 種類を調査したところダイマーやトリマーが検出されています。

ポリスチレン(スチレンの重合合成:スチレンダイマー、スチレントリマー) ポリスチレンは、食品の容器包装材料として国内で年間4万t使用されています。1998年4月に国立衛生研究所でポリスチレン容器(カップ麺容器、食品トレー弁当容器等)を材質検査した結果、25種類すべてからスチレンダイマー及びスチレントリマーが検出されました。カップ麺業界の対応としては、ラット実験依頼、意見広告等、活発な動きが見られます。

別の調査では、熱湯を注ぐことにより、フタル酸エステルなどの環境ホルモンの溶出が報告されています。環境ホルモンは油に溶けやすく、めんに油が含まれているので、もっと多くのスチレンダイマーやスチレントリマーが溶け出している可能性も否定できません。

ポリエチレンをコーティングした容器はまだまし

カップ麺には食品添加物と容器の問題の両方を抱えているので、食べ過ぎには気をつけなくてはなりません。
カップ麺を食べる場合には、発泡スチロールの容器に熱を加えることが一番の問題なので、お湯を注ぐ段階から別の容器に移してから食べるようにします。
発泡スチロール製のカップ麺は、通気性がいいので袋麺よりも酸化が早く体にはよくありません。

そこで湯揚げ麺は極力避け、ノンフライの「生麺」を選びます。さらにカップ麺の中には、紙製で害がないといわれているポリエチレンをコーティングした容器もあります。安いカップ麺を購入するよりも安全性を重視したカップ麺を食べて欲しいと思います。

油揚げめん

「油揚げ」は、めんを入れた金属枠ごと140~160℃の揚げ油に入れ、1~2分通過させます。生地の段階で30~40%あった水分がここで3~6%になり、でんぷんのアルファー化がさらに進みます。

ノンフライめん

名前の通り、油で揚げない 「ノンフライめん」です。めんを金属枠ごと熱風乾燥機にいれ、80℃前後の熱風で30分以上乾燥させます。この方法によるめんを、「ノンフライめん(熱風乾燥めん)」といいます。


ノンフライ麺のマルちゃん麺づくり

おいしい“麺”のための、きめ細やかなこだわり

のど越しがよく、ツルツルとした食感、コシのある確かな食べ応え…。
おいしい“麺”をつくるために、『麺づくり』は、原料の配合から、練り、蒸煮、乾燥まで、一つひとつの工程に徹底したこだわりを持って開発に取り組んでいます。

例えば、原料となる小麦粉を厳選しているのはもちろん、調味料の配分、小麦粉と加水調整液を混ぜ合わせる(「混合」・「練りこみ」)にも、「麺づくり」ならではのこだわりがなされています。
さらに温度・湿度が最適な状態にコントロールされた乾燥機で、じっくり時間をかけて乾燥させることで、”より生の麺のような食感”を実現しています。工場では、その日の気候に合わせて麺の生地の硬さや粘りを確認しながら微妙に調整しています。

 

環境ホルモン防衛法

フタル酸ジエチルヘキシル ( DEHP ) 毒性

フタル酸ジエチルヘキシル ( DEHP ) 毒性 についてです。フタル酸ジエチルヘキシル ( DEHP )などのフタル酸エステル類は、プラスチックに柔軟性を与える可塑剤として世界中で利用されてきました。

環境ホルモン物質として人体や環境への影響が懸念されており、主に塩化ビニール ( PVC ) の可塑剤(熱可塑性合成樹脂に加えて柔軟性や対候性を改良する添加薬品類の総称)に使用される化学物質です。

最適な特性と費用の低さから、DEHP は可塑剤としてポリ塩化ビニルの製造に広く使用されています。プラスチックには1%から40%の DEHP が含有されます。また油圧油やコンデンサーの誘電体としても利用され、サイリュームの溶媒にも使用されています。

フタル酸ジエチルヘキシル ( DEHP ) 毒性

フタル酸ジエチルヘキシル ( DEHP ) 毒性

フタル酸ジエチルヘキシル ( DEHP )

この物質はプラスチックと強く結びつくことができないために、プラスチックから溶け出す性質をもっています。さらに気化するため、環境の中に放出されるのです。これは、空気中、大地、そして水の中にも存在するということです。

プラスチック類の可塑剤として平成27年には188,087トンが生産され、日本で生産される可塑剤全体の約 80%のシェアを占めています)。中でも、フタル酸ジエチルヘキシル ( DEHP ) の生産量は、フタル酸系可塑剤の 60%強を占め、汎用可塑剤として広く使用されています)。

DEHP は、平成 5 年 3 月に、「人の健康の保護に関連する物質ではあるが、公共用水域等における検出状況等からみて、直ちに環境基準とはせず、引き続き知見の集積に努めるべきもの」として、要監視項目に設定され、0.06 mg/L以下の指針値が示されました。

またさらに分解性もよくなくかなりの期間で地球上に残るということです。ただし分解性だけの面でいえば、ポリ塩化ビフェニル ( PCB ) ジクロロジフェニルトリクロロエタン ( DDT ) よりははるかにましです。

フタル酸エステル 類の用途

軟質塩ビとして壁紙・床材・天井材などの建材、電線の被覆材、農業用フィルム、ホース・ガスケット、⾃動車の内装材・家具などに使われるレザー、履き物、⾐類、包装⽤品、などです。

また フタル酸エステル は塩ビ以外にも塗料、顔料、接着剤など、また油圧油やコンデンサーの誘電体としても利用されています。

フタル酸エステルは、おもに食品を包む包装材に含まれるため、食品から容易に入ってしまいます。ラミネート包装やラップなどがそうですが、それ以外にも食品容器の印刷などに使われるインクなどにも使用されます。

安全なラップ選び(ポリエチレン製を選ぶ)

エストロゲン様物質と同じように、脂肪に対する親和性が強いので脂肪をたくさん含んだ食品を汚染します。

チーズ、ポテトチップス、チョコレート、バターなどが汚染されやすくフタル酸エステルが含まれていたチーズがあったほどです。

医療機器にも

DEHP はかつて点滴のプラスチックチュープやバック、カテーテル、流動食チューブ、透析チューブやバック、血液バック、気管チューブ等の医療機器に可塑剤として利用されていました。そのため、患者は DEHP に曝露されていたと考えられています。特に NCU の未熟児や血友病患者や透析患者は注目されています。2002年6月にアメリカ食品医薬局は DEHP に関するPublic Health Notificationを発行し『男性の乳児、未熟児または男性胎児の妊婦にはこれらのリスク回避のためにDEHP不使用代替物の利用を推奨する』としています。DEHP 不使用代替物はDEHP接触を避けるためと考えられます。

さらに体内に取り入れられたフタル酸ジエチルヘキシルをラットに与えた実験によると、フタル酸ジエチルヘキシルを与えられた母親から生まれたオスは、健康なオスのラットと比べて精子数が20%も減少していました。さらに精巣のサイズも縮小していました。人間での実験はされていませんが、おそらく同じような結果になりそうです。

フタル酸ジエチルヘキシル 評価

しかしながら、わが国一般住民の DEHP によるヒトの健康リスクについては十分に評価されたといえる状況でありまえん。 既報の DEHP に関するモニタリングデータ等を用いてわが国住民の屋内外空気、食事、母乳、人工乳(粉ミルク)および離乳食経由の年齢群別 DEHP 摂取量分布をモンテカルロ・シミュレーションで推定しました。

推計されたDEHP摂取量を1歳以上の年齢群別にみると、幼児期の DEHP 摂取量が高く、摂取量には食事が大きく寄与し、屋内外空気はほとんど寄与しないと考えられました。

また、1歳未満の乳児の母乳、粉ミルクおよび離乳食経由のDEHP摂取量は1歳児の1/2以下でした。

さらに、既報の有害性情報からヒト健康リスクを評価する際のエンドポイントを精巣毒性と生殖毒性とした。これらのエンドポイントの無毒1生量を3.7mg/kg/日(精巣毒1生)と14mg/kg/日(生殖毒性)とし,リスク判定時の基準マージンは、精巣毒性には30、生殖毒性には100が妥当と判断しました。

選択したエンドポイントに対するリスクは、DEHP 摂取量が各エンドポイントの無毒性量を基準マージンで除した値を超える確率として求めました。

環境ホルモンの種類