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天然だからこそ発症するラテックス・アレルギー

アメリカでは、数十人が死亡している

ゴムノキの樹皮を傷つけることで採れる白い樹液は、天然ゴムの主成分(ポリィソプレン)の微粒子が、水中でコロイドとなって安定分散した物質。これをラテックといいます。

日常的にゴム製品に触れていると、手がかゆくなったり、発疹ができたりといったアレルギー症状があらわれることがあります。これまでゴムアレルギーは、接触性皮膚炎とみなされ、主として合成ゴム製品の製造過程で人為的に添加される加硫剤や、硬化剤などが原因物質として考えられてきました。

ところが、近年、ゴム手袋やゴム製シートなど、天然ゴム製品におって過敏かつ激しいアレルギー症状を示し、ひどい場合は、アナフィラキシーショックを起こし、死亡するというケースがあることも確認されました。

これは、接触性皮膚炎とはタイプの異なる即時反応型のⅠ型アレルギーで、広い意味のゴムアレルギーから区別して、特にラテックスアレルギーと呼ばれます。アメリカでは初の症例が1979年に報告されて以来数十人が無くなっています。

原因物質はブラックボックスのまま

即時反応型のⅠ型アレルギーの出現は、継続的にゴム製品に接触して、体内に監査状態が作りあげられていることを意味します。そのためラテックスアレルギーの患者の多くは、日常的に天然ゴム製品に接触せざを得ない、医療従事者にアレルギー性じんましんが起きるものです。

さらに、鼻炎、ぜんそく、アレルギー性鼻炎などの症状があらわれるのは、ゴム手袋から舞い上がるパウダーがラテックス粒子のキャリアーになっているからだとみられています。

一方、ラテックスアレルギーの被害を受ける特定の病気を持つ人たちとは、排尿困難のために尿路にカテーテルを留置しているなど、皮膚や粘膜を通してラテックスに対する感作状態ができてしまった患者のことです。

アレルゲンとなっているのは、天然ゴムに不純物として含まれる多種多様なたんぱく質であると考えられていますが、今のところ特定されていません。
天然ゴムだから安全だという固定概念は捨てなくてはならないということでもあります。また、天然の不純物もまだまだブラックボックスのままです。