不安物質 農薬 だけがではない 農薬以外にも注意しなければいけません。たとえば、抗菌性物質を飼料にまぜて病気の蔓延を予防することで、せまい敷地で大量の魚や家畜を飼育しています。
不安物質 農薬 だけがではない 安い肉は要注意?業界の裏の裏
毎日食べる、肉や魚。パックに入って店頭にズラリと並んでいる商品をみると、ついつい価格が安いものに手がのびます。
気持ちはわかりますが、ちょっと待ってください。なぜその肉や魚は安いのでしょうか?安いものには、なにか理由があります。魚の場合、旬のものが安いということはあります。
しかし、養殖魚や牛肉、豚肉、鶏肉が安いのは、生産効率を優先して飼育しているからです。たとえば、抗菌性物質を飼料にまぜて病気の蔓延を予防することで、せまい敷地で大量の魚や家畜を飼育しています。
抗菌性物質を飼料に混ぜることは、動物の健康に重大な影響を及ぼす可能性があるため、一般的に推奨されていません。抗菌薬などの抗菌性物質を飼料に添加すると、抗菌薬耐性菌の発生が促進されることがあります。また、動物の消化器官内の微生物叢にも影響を及ぼし、健康な消化を妨げる可能性があります。
代替策としては、動物の健康を維持するためには、栄養バランスのとれた飼料を提供すること、適切な衛生管理を行い、動物のストレスを最小限に抑えることが重要です。また、獣医師による健康管理や、必要に応じた治療も必要です。
抗菌性物質を飼料に混ぜることにはいくつかの危険性があります。
- 抗生物質耐性菌の発生:抗菌性物質を飼料に混ぜることにより、抗生物質に対する耐性を持った菌が発生する可能性があります。これらの耐性菌は人間や動物に感染して治療が難しくなる可能性があります。
- 健康への影響:抗菌性物質を飼料に混ぜることにより、動物の健康に悪影響を与えることがあります。例えば、抗菌性物質を常に与え続けることで、動物の免疫力が低下する可能性があります。
- 食品安全性の低下:抗菌性物質を飼料に混ぜることにより、動物から人間に食品を通じて抗生物質が移る可能性があります。これにより、人間の健康に影響を与える可能性があります。
外国産はやっばり危険?抗菌性物質の影響
外国産の家畜の場合、ホルモン剤を投与しで成長を早め、肉質をやわらかくしている場合があります。抗菌性物質が人体に与える影響として、アレルギーと、薬が効きにくい菌の繁殖があります。
外国産の家畜に対してホルモン剤を投与して成長を促進することは、その肉や製品が人間の健康に悪影響を与える可能性があるため、多くの国で禁止されています。ホルモン剤には、動物の成長を促進するために用いられるものや、動物のエストロゲンやテストステロンなどのホルモンを補充するために用いられるものなどがあります。
ホルモン剤による危険性としては、人間の健康に悪影響を与える可能性があります。たとえば、摂取したホルモンが人間のホルモンバランスに影響を与え、ホルモンバランスの乱れや性的成熟の早期化、不妊や発がんなどのリスクを引き起こす可能性があります。そのため、多くの国では外国産の家畜に対するホルモン剤の使用を禁止しています。
以前の日本では、食品への抗菌性物質の残留はゼロでなければいけませんでしたが、2003年にホルモン剤や抗菌性物質を含む26品目の動物用医薬品の残留基準値が定められ、残留が認められました。ただし、成長促進を目的としたホルモン剤の使用は、日本の家畜生産では認められていませんので、国産の肉の方が少しだけ安心といえます。
あまり知られていない家畜の餌について
家畜が食べる飼料によっては、安全性に問題があるものが存在する場合があります。例えば、家畜に与えるための飼料に農薬が含まれていた場合、その農薬が家畜の体内に蓄積され、肉や乳製品などの食品に残留する可能性があります。また、放射性物質が含まれる飼料を与えた場合、その放射性物質が家畜の体内に蓄積され、食品に影響を及ぼす可能性があります。
さらに、家畜に与えるための飼料が適切に調合されていなかった場合、栄養不足により、健康に問題を引き起こす可能性があります。たとえば、過剰な脂肪や炭水化物、不十分なたんぱく質を含む飼料を与えると、肥満や消化器疾患などの健康問題が生じる可能性があります。
見落とされがちなのは、家畜が食べる飼料自体の不安です。日本では飼料の約4分の3を輸入に頼っています。外国産の飼料は、遺伝子組み換え作物や農薬の不安が大きくなります。
国産肉として売られていても、家畜が食べていた飼料が国産なのか、外国産なのかは、ほとんど知ることができません。また、不安は遺伝子組み換え作物だけではありません。野菜と同様に、飼料がダイオキシンに汚染されている可能性もあります。
飼料がダイオキシンに汚染されている場合、それを摂取する動物は健康に悪影響を受ける可能性があります。ダイオキシンは、環境中に存在する有機化合物であり、人間や動物にとって毒性があるとされています。
ダイオキシンに汚染された飼料を摂取することで、動物の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。ダイオキシンは、神経、免疫、内分泌、生殖系などの機能を損なうことがあり、体内に蓄積されることがあるため、健康に重大な影響を与える可能性があります。また、ダイオキシンは人間にとっても健康に悪影響を与えることが知られており、動物から人間に移る可能性もあるため、食品の安全性にも影響を及ぼす可能性があります。
飼料がダイオキシンに汚染されている場合は、飼料の使用を中止し、代替の飼料を使用することが望ましいです。また、動物の健康状態を監視することも重要です。さらに、ダイオキシンに汚染された飼料を使用した場合には、必要に応じて専門家に相談し、適切な対処を行う必要があります。
家畜の体に入った不安物質は、おもに脂肪に蓄積されます。そのため、不安を回避するには脂肪分を落とすことが効果的です。
調理をするまえにゆでたり、調味液につけたりするちょっとしたひと手間で、不安物質を落とし、さまざまな健康被害から身を守ることができるのです。目に見えない不安ですが、しっかりと自衛策をとるようにすることが大切です。