環境ホルモン 体に入る 経路

2023/04/10環境ホルモンとは?

環境ホルモン 体に入る 経路についてです。 環境ホルモンが人間の体内に入ってくるルートは空気、水、食物からです。人間が生きていく上で欠かせないものなので摂取しない選択肢はありません。

環境ホルモン 体に入る のを阻止できない

環境ホルモン 体に入る
環境ホルモン 体に入る

北極や南極まで汚染されていることがわかっていますが、大都会の東京ではどうだろう?と考えれば安易に答えがでます。

空気にはダイオキシンが混ざり、水も水道水、ペットボトルのミネラルウォーター、浄水器を通した水、いずれも100%安心できるものではありません。

水の場合でいえば、100%安心できるものは蒸留水です。沸騰した水のことです。水は沸騰させれば安全性は確立されますが、その際に使用する容器などにも注意しなければなりません。プラスチックなどを使用するのはNGです。

そして一番多く入っているのは食品からです。ここ最近で無農薬野菜や有機栽培糖の農作物は出回っていますがこれを食べるに越したことはありませんが、魚や肉も凝縮されたジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)ポリ塩化ビフェニル(PCB)を含んでいる場合があるので注意が必要です。これは食物連鎖による仕組みです。

食物連鎖による環境ホルモンが侵入してしまう状況は以下のとおりです。
化学物質として秘蔵に安定しており、蓄積性が高いジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)を例にあげて解説します。
地上に散布されたジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)は、雨によって大地にしみこみ、その後、川に流れ込みます。川に流れるということは、次は海に入ります。すると海の微生物のプランクトンを食べた小魚の体内にはジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)が吸収されます。これは本当に僅かでごくごく微量なのですが、小魚の体内にはジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)が蓄積され、およそ10倍の濃度に凝縮されます。その小魚を食べた魚や鳥はさらに高濃度のジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)を蓄積されることになり、人間の口に入るときには濃度はかなり高くなってしまいます。
ここで深刻な問題は、ジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)を摂取した人間の1代限りで終わらないと言うことです。母から子供へと受け継がれてしまうのです。母親の母乳には、平均的にみても30ppbくらいのジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)が含まれます。

環境ホルモンが人間の体内に入ってくるのは、食物連鎖だけが原因ではありません。赤ちゃんや子供が口にする玩具や食器などにも注意が必要です。胎児の場合には、お母さんの体から入ってきますから妊婦などはとくに注意が必要です。

環境ホルモン 体に入る 経路 まとめ

環境ホルモンは、身近な化学物質であるプラスチック製品、農薬、殺虫剤、化粧品、食品添加物などに含まれており、私たちの日常生活に様々な形で存在しています。

環境ホルモンは、体内に取り込まれる経路として、主に以下の3つが挙げられます。

  1. 消化器官からの吸収:食品や水、飲み物などを介して、消化器官から体内に吸収される場合があります。
  2. 皮膚からの吸収:化粧品や日用品、農薬などを使った場合、皮膚から吸収されることがあります。
  3. 呼吸器官からの吸収:大気中に存在する微小な粒子状物質やホコリ、煙、化学物質などを吸入することで、呼吸器官から体内に入り込む場合があります。

これらの経路によって、環境ホルモンは体内に入り込み、内分泌系に影響を与えることが知られています。環境ホルモンは、ホルモンの働きを模倣するため、体内で正常に機能するホルモンの働きを妨げることがあり、健康被害を引き起こすことがあるため、注意が必要です。

消化管から吸収される代表的環境ホルモン

ダイオキシン(dioxin)- ダイオキシンは、焼却場や工場の排気ガス、家庭用品の製造などで発生します。食物連鎖の上位に位置する魚や肉などの動物性食品に多く含まれ、消化管から吸収されます。ダイオキシンは、内分泌系に影響を与え、特に免疫機能や生殖機能に悪影響を与えることが示されています。

  • ポリ塩化ビフェニル(PCB)- PCBは、昔の電気製品や断熱材、建材などに使用されていた化学物質です。現在では使用が禁止されていますが、水や土壌中に長期間残留し、食物連鎖によって人間に取り込まれます。消化管から吸収されたPCBは、内分泌系に影響を与え、特に免疫機能や生殖機能に悪影響を与えることが示されています。
  • パーフルオロアルキル物質(PFAS)- PFASは、撥水加工や油をはじく加工などに使用される化学物質です。PFASは、飲料水や野菜などに含まれ、消化管から吸収されます。PFASは、内分泌系に影響を与え、特に肝臓や甲状腺に悪影響を与えることが示されています。

皮膚からの吸収される代表的な環境ホルモン

環境ホルモンは、化学物質や物質群の中で、人工的に合成されたものや天然に存在するものなど、さまざまな種類があります。皮膚からの吸収される代表的な環境ホルモンには以下のものがあります。

  • フタル酸エステル(Phthalate)- フタル酸エステルは、柔軟剤や香料、化粧品などに使われる添加物であり、皮膚から吸収されることが知られています。フタル酸エステルは、内分泌系に影響を与え、特に男性の生殖機能に悪影響を与えることが示されています。
  • ビスフェノールA(BPA)- ビスフェノールAは、プラスチックやレシート、缶詰の内側などに使われる化学物質です。BPAは、内分泌系に影響を与え、特に子供の発達に悪影響を与えることが示されています。
  • パラベン(Paraben)- パラベンは、化粧品や日用品などに広く使われる防腐剤であり、皮膚から吸収されることが知られています。パラベンは、女性の乳がんのリスクを高めることが示されています。

呼吸器官から吸収される代表的な環境ホルモン

呼吸器官から吸収される代表的な環境ホルモンには、以下のようなものがあります。

  • PM2.5 – PM2.5は、空気中に浮遊している微小な粒子状物質で、自動車の排気ガスや工場の排気などが主な原因とされています。PM2.5は、肺胞に到達し、吸収されることがあります。PM2.5には、内分泌系に影響を与える可能性があります。
  • ベンゼン – ベンゼンは、自動車の排気ガスや工場の排気、タバコの煙などに含まれています。ベンゼンは、肺胞に到達し、吸収されることがあります。ベンゼンは、内分泌系に影響を与える可能性があり、特に女性の生殖機能に悪影響を与えることが示されています。
  • ダイオキシン – ダイオキシンは、焼却場や工場の排気ガスなどに含まれています。ダイオキシンは、空気中に浮遊している微小な粒子状物質に吸着され、呼吸器官から吸収されることがあります。ダイオキシンは、内分泌系に影響を与える可能性があります。

 

環境ホルモンとは?

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